海を見ていた午後

空

本日も蒸し蒸ししている。


昨日のように熱中症になって
しまうといけないので、
部屋を開け放ち、扇風機も
連続稼働させて対応した。


そしたら、今度は腹を
壊した。


どうしろってんだいまったく。


昼から自転車に乗って少し出掛ける。蒸し蒸ししてはいるが、家の中に
居るのも何だか面白くない。遠くへは出掛けられないが、自転車に乗って
そこいらをうろうろしてみたい。


海を見に行く。今回は自転車なので、端の端まで行ってみた。
町中のぬるい空気も、海に出ると少しは爽やかに・・・ならねえか。
やっぱり蒸している。まったくもって嫌な季節である。



釣り人や、家族連れ、カップル、僕のようなひとりもん。
日曜日である割には、海辺のこの場所は閑散としている。
でも、この場所が僕は結構好きだったりする。



蒸している。でも、暫く居ると海風が吹いてきた。潮の香りが強い、
とてもいい風だ。大阪湾の向こうは神戸の街だ。そして更に目を
移せば、明石海峡が見える。午後の陽が射し、きらきらと輝いている。
近くでは釣りをしていたおじさん数人が世間話をしている。世間話
なのに、僕には何故か遠い世界の話のように。



深呼吸。潮風を。 海の広さに少し救われる。なあに、小さな事さ、
僕の悩みなんて。どうにだってなるだろうぜ。


荒井由美の「海を見ていた午後」と云う曲を思い出した。
僕には山の手のレストランもソーダ水の向こうに見える貨物船も
まるで無縁であるが。この人の曲にはそんなに思い入れは無いが、
この曲は好きだ。あと「ひこうき雲」も。 あら、ちょっと話ずれたね。


携帯電話が鳴った。父からだ。


「すまないけど、帰りにアイス買ってきて。あーつくてあつくて!!」


おい!!!! 折角センチメンタル(だから似合わねえって)な気分に
ひたろうと思ってたのによう!!!  現実に引き戻されたか。
いやいや、何もかもが現実だぜ。これだって、あれだってさ。


アイスと、あと、S&Bとろけるカレーがお1人様三箱限り一箱89円也で
出ていたので、思わず買って帰る。何やってんだろ俺って奴ァ・・・


求職中って現実にしっかりと向かいつつ、しかし海を見ていたら、
「何か、ちっぽけな事かもなあ」と思ってみたりしてね。どうなんだろ。


さて、明日からはまた活動再開だ。明日もいい日にしてみせますよ。
ではまたね。