さいごにさいぼし

サイボシを買ってみた

いきなり訳の解らぬ
物体である。何これ?


サイボシ、と云う
食べ物である。


簡単に書いてしまえば
馬肉の燻製である。


所謂「部落」に伝わる
伝統的食品だったりする、
らしい。


今から3年以上前、浪速区のその地域にお住まいの利用者さんの元を
定期的に訪問するようになった当初、地域のとある店にて初めて見掛けた
食品であった。見てくれは兎も角美味しいらしいと聞き、一度は購入して
みようかなと思いつつ、少し値が張るので買わず仕舞いになっていたのだった。


本日、その地域での利用者さんに最後のサービス提供を実施し、
お別れして来た。もうこの地域を訪れる事もまず無いだろうと
思い、遂に購入に踏み切った(大袈裟だな)。255グラムで
1,325円也。100グラムで500円以上もする代物である。


馬肉の燻製。味の想像は出来ない。そもそも馬肉なんて缶詰の
ニューコンビーフ位しか食った事が無い。ああ、母の地元の山梨で
馬刺しなら食った事あったっけか。あれは大層旨かった。


さてこのサイボシ、どうやって食したらよいのかしらん?
帰宅後ネットで調べてみた。どうやら薄く切って、生姜醤油やら
マヨネーズやらにつけてみるといいらしい。ビーフジャーキーみたいな
ものなのだろうか? お酒のアテにはもってこいらしい。今度の休みに
食してみたい。愉しみである。


あ、今度の休みって・・・僕は明日で退職するのだったっけ。
今度の休みはちょいーと長くなっちゃいそうだぞ。うわあ・・・

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明日で、5年数ヶ月に渡り所属した訪問介護事業所を退職します。
男は静かに、ただ密やかに、街を去るのです。 しなければならない事は、
もうほんの僅かになりました。 去る準備は、ほぼ整いました。


最後の一日、気持ち良く過ごしたい。かつての嫌な思い出は、もう全て消した。
感傷などに浸るな。静かに、密やかに。


明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。