遅れて来たクリスマス


昨年のクリスマス頃には
届くと思っていたこの
アルバム。


正月も終わり、1月も
そろそろ半ばに
なろうかと云うこの
時期に漸く手にした。


遅いぞアマゾン。
まあ、8日の夜には受け取ろうと思っていたコンビニに届いては
いたらしいのだけれどもね。本日どうにかそこに寄れたのだった。


クリスマス・イン・ザ・ハート

クリスマス・イン・ザ・ハート


ボブ・ディランが出したクリスマスアルバムだ。


遅れて届いたクリスマスプレゼント。クリスマスでも無いのに
すっかりクリスマス気分になりつつ聴いておるのですなこれがまた。
大人のムードの音創りに、相も変わらずのダミ声で呑気に歌うディランの
ヴォーカルが意外に心地良い。収録曲は全て既存のクリスマスソング
なのだけれども、1曲目の「サンタクロースがやってくる」しか僕は
知らない。だからまるでディランのオリジナル曲でも聴いているかの
様な錯覚を起こしてしまう。そう考えると、ちょっと得した気分である。
昨年のディランはフルオリジナルアルバムも出しているから、僕は1年で
2枚もの新作を手に出来る幸運に恵まれた。


コーラス隊もきれいだな。今年のクリスマスは(こないだ年が明けたとこだろ!)
このアルバムかけつつ過ごすか。ひとりで・・・うわぁ・・・・・


ユダヤ人であるディランがクリスマスソング集を出す事については
様々な意見が交わされているらしい。日本人の僕などには良く解らないが、
そうか、ユダヤ教からするとキリスト教は異教なのだよね。ディランは
何度かの改宗をしており、ボーンアゲインクリスチャンとやらにもなったし、
息子をユダヤ教の成人式で祝ったりもしている。今現在はどちらのスタンス
なのかは解らない。


しかしアルバムの解説によると、ユダヤ人が創ったクリスマスソングは
幾らでもあるらしい。ディランの行為も別段おかしなものでもないのかも。
クリスマスソングには様々な名曲がある。家族や恋人同士で過ごす夜、
みんなで仲良く、暖かい気分でこれらの音楽を聴きながら過ごせば
良いではないか。


因みにこのアルバムの印税は、全額永久的に人道支援機関等に寄付される。
一人一人のその額は僅かな額かもしれないが、このアルバムを買えば、
そのお金で世界の何処かに住む、困っている誰かへと支援の手が届くのだ。
仲良く、暖かい気分で過ごせない世界中の誰かの為に。


そんな事、こういう機会でもないと考えられない僕みたいな男がいる。
そしてこの機会に考えさせてくれたディランがいる。これはディランから届いた
クリスマスプレゼントなのだ。


僕の手に届いたのは今日だけど。


明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。
あ、数年振りに[音楽聴こう紀行]のカテゴリ使っちゃった・・・