空の記憶

夏至を過ぎて

19時20分の空。
夏至を過ぎた空。
折り返すような空。



 空
  空


吸い込まれそうだ。
暫く見ていた。
思考が、飛んだ。


御免嘘ついた。そうなりたいなあと、何となく思っただけだった。
でもそれにしても空はいい。空を見上げるのは、実にいい。
空だけを見つめる時間を作りたいなあなどと、柄にも無く洒落た事を
夢想しちまった。


旅先で見た風景で、何が一番記憶に残るか。結構「空」だったりする。
広い空、狭い空、抜けるような青空、重苦しいばかりの曇り空。
虹が架かる空、燃えるような空、号泣する空、駆け巡る空、曖昧な空、
屈折した空、戦く空、突き進む空、のけぞる空・・・・・あれ、
調子に乗ってたらだんだんおかしくなって来たぞ。


まあいずれにせよ、空を見上げるのが好きだ。
空を見に行く旅なんて出来たらどれだけ素敵だろうか。

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上富良野の空
釧路湿原の空
知床半島の空


五所川原 津軽の空
白神山地の空
鳥海山の空
気仙沼の空


渡良瀬遊水地の空
軽井沢の空
上高地の空
多摩川の土手の空
深い木曽路の空


ひるがの高原の空
九頭竜湖の空
鈴鹿峠から見た空


潮岬の空
龍神村の空
丹後半島の空
僕の住む大阪の空
僕が通う釜ヶ埼の空


大山を仰ぎ見る空
ヒバゴン伝説比婆山の空
大好きな街 尾道の空
怒り 広島の空


風吹きすさぶ室戸の空
竜馬が見た土佐の空
四国カルストの遥かな空


下界に人々の営みを望む高千穂の空
旅人達のひとつのゴール 都井岬の空
偉大な熱源たる桜島の空
祈り 長崎の空


戦闘機の爆音轟く嘉手納の空
ひめゆりの記憶 糸満の空
僕にとって最高の楽園だった 瀬底島の空


すれ違った恋だった石垣島の空
果てまで来たと感慨湧いた 波照間島の空


何処へ行っても、空はそこに。記憶は遥かに。
空を見に行く旅がまた出来たら、どれだけ素敵だろうか。
美味しいものより、知られた名所より、空に逢いたい。
そしてその空の下で懸命に生きている人々に逢いたい。
全ては空の下で起こる出来事。そして空の下で終わって行く。

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明日はお休みなので、ちいと気が緩んだかな? 無駄に思いつきで
書いちまいましたね。 でも気を緩めるのはまだ早い。以前所属していた
会社に、ケアマネ試験受験に必要な実務経験証明書を貰いに行かねば
ならない。これが上手く行けば、僕の中でひと段落がつく。
抜かりなきよう、事を進めたい。あまり良い辞め方をしなかった
会社だからして。


全てが終わったら、今度こそ空を見に行く旅に出てみたい。
でも、何時になるのだろうか?


明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさいませ。