散りぬるを
咲いた桜はもう葉桜だ。
そろそろ散り始めている。
一気に咲き、そして散る。
「この潔さが日本人の
心の琴線に触れるの
だなあ」と、何処かしら
紋切型っぽい書き方
なんざしちまうのです。
でもどうだろう、
「潔い」って言葉、いいなあと思いません?
僕なんか特に、そして皆さんにも案外一番足りないものかもしれませんよ。
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今年に入って3人目の死者が出た。うちの利用者さんから。
夕刻、逝去の報が入る。
通夜は明日との事。僕は一応担当サ責だった事もあり、出席するつもり。
事業所によっては一切関知しない事もあるのだろうが、とある事情から。
この方には散々苦労させられた。しかし死んでしまったらもう過去の事。
遅かれ早かれ、人は死ぬ。 死に際は散り際であり、咲いて、散って、
せめて潔く。 僕は叶うなら、桜の如く散りたい。未練なんざ
クソ喰らえだ。
桜は、散り始めた。薫風すさぶ。
死にたいなら死ねよ。散りたいなら散れよ。
でも、こう突き放しておいて、また悩む。
桜は、散り始めた。また悩む。
取り敢えず寝る。明日は休みが取れたけど、夕刻には出掛けるのだね。
人が、また一人死んだのだ。
明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさいませ。