スパイダーメル



昨日の疲れは案外
残っていなかった。


やはりと云うか
何と云うか、起床は
朝6時過ぎ。


ぼんやりと過ごす。今日は(も、だ)何処にも出ない。


サンデーモーニング唐橋ユミ氏は、20数年前に道頓堀に放り投げられた
カーネル・サンダース人形が遂に発見されたニュースをにこにこと
伝えている。何だかんだ云っても、この国は平和なのであるらしい。


先日買った耐圧分散マットレスは、実に具合が良い。テレビを観つつ
ごろごろとしていたら、眠くなってしまった。しかし時間が勿体無いので
勢いをつけて起きる。

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高齢者介護論を学ぶ。此処の所暫くは、「食事」「排泄・失禁」
「褥瘡(じょくそう・床ずれの事ですわ)」「睡眠」「清潔保持」
等々についての介護論なるものあれやこれや。


テキストを読めば、まあ常識的な事しか書いてはいないのだけれども、
その常識的な事が案外忘れられがちなので、気を抜かぬ様、心して読む。
次で高齢者介護論も終わる。終わりに相応しく「終末期介護(ターミナルケア)」。
(訪問系とは云え)僕等現場の人間なら、それらは結構身近なのかもな。
つい最近も、お二人ほど続けて見送った所だし。今後もまた・・・


頑張ってはいるが、やはりまだまだ先は遠い。遠いので、ついつい気も
弛みがち。しかし遠いけれども、時はやがて来るのだ。続けるしかない。
誰に何と云われようとも、積み重ねに勝るものは他に無いと信じている。
今は只ひたすらに、少しずつ少しずつ、積み重ねる時。

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焼酎を、カロリーゼロのファンタレモンで割って呑みつつ、日が暮れた。
女子供が口にしそうな(またそんな差別的発言するかおまえは!!)飲料だ
なあ。でも、たまにはいい。本当はホッピーなんか久々に呑みたかったの
だけれども。


そんな女子供の酒を呑み、軽く酔った夕方、今から6年前、東京は
江古田マーキーにて行われたイベントで僕が歌っている動画が入っている
CD-ROMを、何と5年振りに観た。


封印、と云ったらかなーり大袈裟だけれども、色々と思う所あって、
観ない様にしていたのだった。本当に、5年振りだ。僕はそのイベントが
あった年を最後に、ごくごく至極ささやかなる音楽活動モドキから、
すっかりと脚を洗ったのだった。


短い動画だけれども、主催の方が送って下さったそのブツの中には、
恥ずかしい事ばかりだった時代の僕が、一生懸命下手糞に歌っていた。
髪が短いし、ちょいと太っている。ありゃあ、もう今とは別人だわあ・・・
今は、また痩せたのかと云われ、髪はそろそろ切った方がいいかなあとも思い。


しかし、これでもかとがなりたてている歌そのものは、自分で書くのも
何だけど、それなりに頑張っていたんだなあと妙に感慨にも似た感情が
そこはかとなく込み上げる。


女子供の酒が、一気に身体に染みて来たのだった。
僕は、莫迦な人生しか送って来なかったが、それでも
積み重ねて今がある。


あの頃も、今も、積み重ねの過程としての再確認を致しました。


本日のBGM。ニール・ヤングが歌う「イマジン」



当時のイベントで最後に出演者全員で歌ったのは「イマジン」だった。
僕は実はその歌は、何処か偽善的な匂いがしてあまり好きでは無かった
のだけれども、メロディーは大好きだったし、ピアノでも弾けたから、
取り敢えず歌ったのだった。


上記の動画は、9.11テロ以降のトリヴュートライヴのものらしい。
当時アメリカでは、この曲は思想的問題から放送禁止扱いになって
いたとかいないとか(ほんとかなぁ)。


しかしニールは、敢えて自作曲では無く、この曲を歌ったのだった。
この動画を観て、僕は初めて「イマジン」と云う曲の奥深さを
大変遅まきながらではあるが、漸く理解した。


あの頃も、今も、積み重ねの過程としての再確認を致しました。


様々な出来事の、再確認を。時を重ねつつ。

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ケアマネ試験が終わったら、また音楽に戻ってみたいと思う。
なーんて書いても、どうせ忙しいとか何とか理由を付けて
駄目になっちゃうのかもしれないのだけれど。


久々に大声で歌いたくなった今夜也。女子供の酒が効いたらしい。


明日もいい日にしてみせますよ。今を、重ねつつ、ね。