5年目の告白

或る高みから

水曜日の朝は何時もより
1時間は早く出社して、
介護度がかなり重い
とある利用者さんの
元を訪問している。


そろそろ半年になる。


早起きが苦手なので
正直辛い。


どうにも辛いので、或る日こう想ってしまった。


「××さん、御免、そろそろお亡くなりになって下さい、もうしんどい」


此処に告白する。僕は人に、死ねと願ったのだ。極悪人でも、
犯罪者でも無い。何ら非無き人に対してだ。


僕は一応介護職の端くれである。所詮は3Kとは云え、しかし他人様の
生活の一端を支えると云う、それなりに大切な仕事・・・いや、
この方の場合なんざ僕達が訪問しなければ、生活のすべてが止まってしまう。
独居の方だから尚更だ。身寄りが無い。僕達が訪問しなければ。


「あは〜、今日も宜しくお願いしますねぇ」


我ながら恥ずかしい。もう何年この仕事やってんだ俺は。


訪問介護員としてだけでやっていた頃は、決してこんな事思わなかった。
しんどいスケジュールでも、休みが無くとも、決してこんな事思わなかった。
事務だの何だのやりだしてから、僕はもしかして現場仕事を疎んじる様に
なってはいなかったか。書類揃えたり、人を動かしたりして、うんざりして。


根本・基本は、向き合う事ではなかったか。人と、正面から。
支える事ではなかったのか。綺麗事では無く、根本・基本として。


この方に関して、少々難しい仕事が2月に控えていたりする。
他のヘルパーさんに仕事を振ってしまおうと思っていたが、
僕が請け負う事に決めた。一瞬でも死ねと願った事を、此処に恥じる。


昔振られた事よりも、今思いの他稼げない事よりも、唐橋ユミ丁野奈都子
丸岡いずみが好きだと今までの日記で書いてしまった事よりも、その何十倍も
恥ずかしい(女子アナ好きだったのかおまえは!)。いやいや、そんなもん
どうでもええのだが・・・


兎に角、5年目の告白を此処に。弱者に死ね、と願ってしまったのだ、僕は。
くそ・・・


寝ます。明日は週休2日消化の為にお休みを分捕りました。
休んでる場合じゃあないこの月末に。でもまあスケジュール調整は
どうにかしておきましたからして、後は他のサ責にお任せですな。
すんません無理矢理ですが、休みます。


明日もいい日にしてみせますよ。今宵も酔っておるのですね、結局。
ではまた・・・