「メル」が突然やって来た

「メル」 と名付けてみた。

僕が帰宅すると、
いきなりこのネコが
眠っていたりした。


ん??????


は??????


えええ????


ちょっと久々に字を大きくさせて貰っちゃうよまったく。



かわええええ!!!



おいおい、一体全体どーしたのさ、このネコ!?

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父は時々、ちょいとばかり思い切った事をする。


今日の夕刻、父が用事で駅前の郵便局に出掛けた際、郵便ポストの前で
小学生の女の子が小さな小さな仔猫を抱いていたと云う。どうしたのかと
父が問うと、この場所で、ひとりぼっちで鳴いていたのだ、と。


周囲を探し廻ったが、幾ら探しても親ネコも、きょうだいらしきネコも居らず。
女の子はどうにかしたいけど、連れて帰っても親に叱られるだろうし、と
困惑していたらしい。すると父は「じゃあおじちゃんが連れて帰るよ」と
引き取り、そのままホントに連れて帰って来てしまった。オイオイ・・・・


仔猫は生後1ヶ月ちょい位であろうか? 歩行もまだまだおぼつかない。
写真では解りにくいが、本当に小さい。しかし大変人懐っこく、ちょこ
ちょことすり寄って来る。もしかして、捨てネコなのか?

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我が家には、2年近く前までミーコと云うネコが居た。僕が10代後半から
30代前半までの何と18年の長きに渡り、共に暮らしたネコだった。老衰で
大往生を遂げた。あれから何時かはまたネコを迎えたいと思うネコキチ
一家の元に、今日父の咄嗟の思いつきで唐突に、無理矢理に(?)迎える事と
相成った。この子にとって、それが良い事なのかどうなのか・・・・


小さいので、ネコ用ミルクをスポイトにて与えた。この缶入りミルクは
かつての愛猫ミーコが死ぬ直前、食べ物を受け付けなくなったので
購入して無理矢理飲ませていたものだった。何故か捨てられる事無く
きょう今日まで残されていたのだ。それが役にたった。


ミルクを沢山飲むと、それまでおとなしくしていたのが俄然元気になった。
お腹が空いていたのかもしれない。ひとしきり周辺の探索に励んでいた。
そして疲れたのかして、写真の様におねんねだ。


名前をつけろと両親に云われた。取り敢えず思いつきで「メル」とした。
ポストのそばで拾われたから「ポス」かなあ・・・とテキトーな名前に
しようとしたが、咄嗟にメールの「メル」の方がかわいいかいのう、と
思いついちまいまして。んで「メル」。もっといい名前が思い浮かんだら
そっちに変えちまおうかな。


「メル」はどうやらメスらしい。近いうちに動物病院に連れて行き、
感染症検査や、ワクチン投与やらをしてあげたいと思う。お金掛かるけどね。
「メル」は、今日やって来たばかりのこの子は、安心し切って眠っている。


この子は、このまま家族になってくれるのだろうか? この先どうなる?

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「メル」は眠っている。小さな小さなネコだ。休日前の夜、呑み過ぎで
酩酊して、すっ転んで倒れて、気がついたら僕の腹の下でネコが
ぺしゃんこになっていたらどうしようかと思わず心配になってしまう位、
小さな小さなネコだ。せいぜい呑み過ぎない様心掛けたいと切に思う。


おやすみ、小さい子。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。
今日もいい日だったらしいからして。ではまた。