2003年・東海道徒歩旅


2003年11月18日(火)晴。
東海道徒歩旅。その7日目。


いきなりですが、
21世紀東海道旅人という
カテゴリを作ってみました。
日本橋を出発した時のもの
から、少しずつカテゴリ
分けしたいと思っております。


写真は何処だったかな? 確か東海道第20番目の宿「丸子宿」を
通過して、R1に出た辺りだったと思うのだけれども。
名古屋まで176km、浜松まで70km、島田まで23km、とあります、
距離標識には。


この前日、「江尻宿」現在の静岡県清水市の工業地帯の道路脇にて
僕は野宿し、クルマ通りの騒音で全く眠れなかった。そんな酷い場所を
野宿地に選んでしまった我が身を呪いつつ(?)しかしどうにかこうにか
無事に朝を迎えられた事に感謝もしつつ(どっちなんだ)、朝食の菓子パンを
かじりながら撤収。明るくなる前に出発する。


JR清水駅のトイレにて洗顔、歯磨き、用便。6:30出発。
歩き始めて一週間かいな。


清水市の市街地をひたすら進む。古道「清水道」との追分があったり、
かの「森の石松(と云いつつ、実はどんな人かよく知らなかったりして)」を
殺害したという都田吉兵衛の供養碑などを横目に進む。なんでそんな
有名人を殺害した人物の供養碑があるのかも、よく知らなかったりして。


R1とも旧国道とも離れ、旧東海道は何とも静かで鄙びた住宅街を行く。
再びR1に合流するまでの数kmは、穏やかな時間がただただ過ぎる。
のんびりとした気分で僕は歩いた。


東海道第19番目の宿「府中宿」こと静岡県静岡市に入って来ると、
風景はやおら賑やかになる。中心部へと進む。


疲れを癒す為にも少し多めの休憩をとりたい。とある商業ビルに
入ってみる。その中の書店に立ち寄り、東海道関連の書籍を探すと・・・
あったあった、かなり豊富に置いてある。今回の旅に出るにあたり、
大阪市内の大きな書店へと足を運んだのだが、関連書籍は意外に
少なかった。流石に静岡、旧東海道沿いの街である。手持ちの
ガイドのみでは心許ないので、此処で資料を追加しようか等と
一瞬考えるが、別に旅に完璧を求める訳では無いので幾つかの
書籍をさらっと立ち読みするのみに留めておく。


「いい加減」が僕の旅の身上だ。東海道の様にきちっとした
ルートガイドが出回っている所では、どうしてもフル・トレースを
目指してしまいがち。でも、間違えたらそれはそれで良いのでは
なかろうか。いや、それは東海道の旅でも、更に極論すればこの僕達の
人生においてでも当てはまる事なのかも。何処でどうひっくり返しても、
完璧に進む事なんて出来ないのだから。


市内のコンビニ、ミニストップ店内の設置されているテーブルと
椅子にて昼食。その後、何とも懐かしい風情を残す商店街を横目に
更に進む。地方の町の風景っていいよなあ・・・


由比正雪の墓跡と謂われる、巨大な石碑がある公園を過ぎると安部川だ。
それを橋で渡ると、次第に山あいの雰囲気となる。そこへ至れば
静岡市丸子、旧東海道第20番目の宿「丸子(まりこ)宿」は近い。
此処もまた鄙びた宿場町。いいなあ。それにしても、面白いのは店やら
なにやらのネーミング。「マリコ美容院」「マリコ幼稚園」等なんでも
マリコマリコ・・・とろろ汁で有名な「丁子屋」(って食ってないけど)を
過ぎ、潰れたラブホテル等を横目に見つつ進むとルートは一層ローカルに。
やがてR1に合流するが、程無く宇津ノ谷峠(うつのやとうげ)を控えた
道の駅が現れる(「道の駅」とは、国道や県道等に点在する、その土地の
名物の販売や、観光情報を提供している休憩・食事処を備えた施設の事)。
R1はトンネルで峠をくぐるが、旧道は脇道へ。
旧道は何とそれぞれ明治、大正の時代に造られたトンネルがあるらしいのだが、
僕が向かうのは狭くて未舗装の山道の様なルート。しかしその前に宇津ノ谷の
小さな集落がある。



ここはかつての間の宿。嬉しい事に家々には各々往時の
屋号が付されている。雰囲気も抜群。日没間近なので尚更だ。峠の登り道の
途中からその小さな集落が見下ろせる。こんな感じで。



ささやかな人々の生活が此処にもある。息を切らしつつ既に真っ暗に
なった峠道をマグライトのみを頼りに下る。


峠を越えたは良いのであるが、今夜も野宿のアテが無い。すっかり
日が暮れてしまった。どうしたものかと焦るが、山間部にある
第21番目の宿「岡部宿」の入口辺りにある「十石坂観音堂」なる
お堂を発見。この少し先に酒屋があったので、水、酒、食料を
買い込んでお堂に戻る。早速シュラフとマットを広げてひと息。
昨夜の工業地帯での騒音にまみれた状況から考えれば天国だ。
静かで、良く眠れそう。


明日は、いよいよかつての旧東海道の難所のひとつ、大井川を渡る。

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うわー、書けた書けた。無駄に書けてしまいました。
でも、これも当時の日記からの転載なのでして、実は
あっと云う間に書けてしまっておるのです。


昨夜書いたように、これからカテゴリ分けをちゃんとしてみようかいな。
でも、かなーりごちゃごちゃになっているからして、大変かも。
じわりとやって行こうかと思っておりまする。


今回もお勉強もせず、怠惰に日曜日を過ごしてしまいました。
まずいなあと感じつつ、しかし休める時には休まなきゃ、とも。


明日からも大変になりそうです。でも、頑張りましょうかね。
明日もいい日にしてみせますよ。では、また。