要るから居る。無視して蒸す。

飛田某所にて

飛田新地の某所にて。
建物の隙間にいたネコ。


街は全体的に蒸している。


飛田に住む利用者さんから
嫁に身体を売らせ、自分は
パチンコ狂いだという
どうしようもない男の
話を聞かされる。


また、飛田新地の写真でも撮るかねえ。初期はよく撮ってたよな。


蒸している。街全体が。僕は汗ばかりかいていた。
僕は旅をしているにも関わらず、旅に出たいと願ってやまない。
当たり前のように飛田に来ていたけれども、そのうち離れるかも
しれません。と、利用者さんに初めて話す。


僕は旅をしているにも関わらず、旅に出たいと感じてならない。
パチンコ狂いの男と、もしかしてどうしようもなさでは大差無い。
どうしようもない気分だ。


街は全体的に蒸している。苛ついて、モメる者もそこかしこ。


僕は旅をしているにも関わらず、次に何処へ行っていいのか解らない。
モメる者達の醜態にウンザリしつつも、まだ此処に居る。
要るらしいとされているので、まだ居る。要るから居る。


蒸している街。気化熱が通用しない街。苦しいけれども要るらしいから
居る街。お払い箱になるまで要るらしい間は居る街。


僕は旅をしているのにも関わらず、気化熱が通用しないばかりに
滅裂なる夏をまだ要るらしいので、まだ居る。


飛田の姫とクソ介護福祉士の僕。どちらの方が本当に必要なのか。
姫は要るのだろう。僕は居るのだろう。ただそれだけなのだろう。


今宵はあんまり酔っておりませんのに、そういう日に限ってロクな事が
書けませんのよね。醒めている時程、ね。


手を振り笑顔を振りまく姫。無視して善人面して通り過ぎる僕。
夏は、蒸し暑い夏はどちらにも今回もやって来ましたのです。


蒸しておりますな。無視した僕の方が悪人なのかもしれませんな。
パチンコ狂いの男とも、新地の姫とも、僕は何処が違うっていうのさ?
どうしようもなさでは、何ら変わらんのではないか?


僕は、どれだけ要る人間なのさ?

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まずい、またネガだ。こりゃあ遺憾。悪酔いになりかねんな。
無駄に考えず、とっとととととと寝ちまうか。


また酔ったのですな。PCつけっ放しでうたた寝しないうちに
もう電源切ります。このクソ暑い折、PCに負担を掛けぬよう。


明日もまたドタバタしそうです。でも頑張ろうぜい。
明日もいい日にしてみせますよ。ではおやーすみん。