暗くなるまで待てない

空

視覚障害者ガイヘル研修に
持って行こうかどうするか
悩んだ挙句に置き去りに
したカッパ。


今朝はそれを事業所に
持って行くのを忘れた。
普段は事業所に置きっ
放しにしているのだ。



傘を持って出掛けたが、天気予報通りの雨は降らずだった。
帰宅時、傘を持って帰るのを忘れた。まったくもって忘れてばかり。


今週も始まりました。6月の第2週目。昨日の気分転換もそこそこに、
今日からもまた、西成での何時もの日々を。

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何かちょっとしたイベント(?)があれば、ずんずん書ける僕なのですが、
何時もの日々はやっぱり書けなくなっておるのです。例によって書けない。
あ・・・そうだ、この事書こうか。


暗くなるまで待って [DVD]

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昨日、ガイヘル研修の講師の方が「この映画を作った人は、視覚障害者の
事を良く解っていると思う」と発言されていた。オードリー・ヘップバーン
演ずる盲目のヒロインが、とある事件に巻き込まれる。怪しい男が
自宅周辺を徘徊している事を察した彼女は、襲われる事を案じて
自宅の中のありとあらゆる照明器具を破壊する。


自らは視覚障害者ではあるが、自宅の内部の構造に関しては熟知している。
暗くなるまで待てばいい。何もかも見えない闇の中であるならば、
怪しい男が襲いに来ても逃げられるのではないか・・・


夜、怪しい男は襲いに来る。しかしヘップバーンの作戦に引っ掛かり、
闇の中で更に、家のあちこちにも引っ掛かる。見えない筈のヘップバーンの
方が、見える筈の怪しい男よりも自在に家の中を動き廻れるという
設定が皮肉だ。しかし、これこそが視覚障害者のある一面を見事に
描き出している、というのが講師の方の見解なのであろうか。


視覚障害者は見えないから「何も出来ない」と思ったら大間違いなのだ。
見えないなら見えないなりに、勘やら何やらを駆使して自分である程度
どうにかしているのだ。介助者が何もかもしてあげてはいけない。
出来るのであろう事は、自分でやって貰う。何でもかんでも介助すりゃあ
いいってものでは無いのだ。正に「自立支援」だわーな。


ヘップバーンは、しかしある一点に於いてミスを犯していた。
家中の照明を破壊したつもりであったのであるが、照明器具は
意外な場所にも使われていた。怪しい男はそこを突いた。


冷蔵庫だ。冷蔵庫のドアを開けると、明かりがつく。闇はその明かりに
よって打ち砕かれた。さあ、ヘップバーンの命運や如何に!!!!

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実はこの映画、僕は観た事ありません、はい。じゃあ何故ストーリーを
知っておるのか。それは浜村淳大先生のお蔭でござい。


奇遇にもつい最近、ラジオの「ありがとう浜村淳です」にて、
この映画について本氏がそのストーリーを語っておられたのを
たまたま聴いてしまったのだ。事業所の休憩室にAMラジオを
置いているので、聴ける時はたまーに聴くのです。


映画観なくとも浜村淳氏の解説だけで、全て観たような錯覚に陥って
しまったリスナーもきっと数知れずなのであろう。今回の僕もそうだ。
でも結構好きなのですこの番組。案外ほっとする。

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うたた寝しちまいそう。いや、しちまった。眠い・・・
寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。