視覚障害者ガイヘル研修・その2

きょうのランチ

視覚障害ガイドヘルパー
研修。その2回目。


前回から少し間が
空いた為、何時頃
家を出れば良いのか
やや戸惑う。


ぐだぐだと出発して、
ギリギリで到着。遺憾。


今回は、視覚障害という障害に対する理解を深め、視覚障害者の
心理がどのように構成されて行くのかを学ぶ。


講師の方は、やはり視覚障害をお持ちの方。穏やかな語り口で
自らの生い立ち、日々どの様に暮らされているのか、ヘルパーとの
関わりについて、身体障害者福祉法における視覚障害の範囲について、
などなど・・・非常に興味深く拝聴した。これを15時頃まで。座学は
ここまで。

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ところで、視覚障害者の障害等級ってどの様なものかご存知?

1級:両眼の視力(両眼の視力とは万国式視力表によって
   測ったものをいい、屈折異常がある者については、
   矯正視力について測ったものをいう)の和が0.01
   以下のもの


2級:1.両眼の視力の和が0.02以上0.04以下のもの
   2.両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼に
     よる視野について視能率による損失率が
     95パーセント以上のもの


3級:1.両眼の視力の和が0.05以上0.08以下のもの
   2.両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼に
     よる視野について視能率のよる損失率が
     90パーセント以上のもの


4級:1.両眼の視力の和が0.09以上0.12以下のもの
   2.両眼の視野がそれぞれ10度以内のもの


5級:1.両眼の視力の和が0.13以上0.2以下のもの
   2.両眼による視野の2分の1以上が欠けているもの


6級:一眼の視力が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、
   両眼の視力の和が0.2をこえるもの


平成7年(旧)厚生省 社会・援護局の資料より抜粋。

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「盲」と「弱視(ロービジョン)」の違いもある。盲は、視覚以外の
感覚(触覚とか聴覚とか)を使用せねばならない状態。弱視は、
眼鏡等での矯正は効かないものの、どうにか視覚を用いた日常生活が
可能である状態。


あと、視力だけの問題じゃあ無い、という事もある。


視覚とは、「視力」「視野」「光覚」「色覚」を駆使したものだから。
見える範囲が狭まっても、明暗が解らなくても、色が解らなくても、
それぞれがそれぞれの不便さを被る事となる。


ああそうだ、先天性の視覚障害者と後天性の視覚障害者でも
それぞれ違う大変さがあったりする。考えてみりゃあそうだよね。
生まれつき目が見えない方ならば、それが当たり前だから早くから
点字を学んだりしてコミュニケーション手段を得たり出来る。


でも、病気や事故でそれまで晴眼者(健常視力者をこう呼ぶ)だった方が
突然或いは除々に視力を失ってしまうと、その恐怖心は計り知れない。
精神面に与える悪影響は凄まじいものである筈だ。


しかし先天性の方は、感覚的な事が理解しにくい。例えば青い空、とか
真っ赤な花とか云われても、それを何処まで感覚的に理解出来るのか。
介助者とコミュニケーションをとる際、介助者はどのようにその辺りを
説明するのか。介助者には強い感受性、高い表現力、そして知識や
豊富な語彙が求められる。これは間違い無いと思った。


後天性の方は、かつては見えていたのであるからその辺りの説明は
割にやり易い部分があるようだ。問題は「見えなくなった自分」への
自己受容へのサポートに如何に適切に関われるか、等にあるのかも。
他人事じゃない。もし仮に自らの視覚が奪われる事に見舞われたら・・・
もしも自らが、とちょっと想像してみるといい。死にたくなるよ、
きっと。僕なんか発狂するかもしれんな。

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15時台から19時台に掛けての残りの時間は、施設内での移動介助に
ついての実演を。ペアを組み、片方はアイマスクをして白杖を持ち、
もう片方は介助に廻る。言葉掛けの的確さが強く要求される。
おどおどしたり、いい加減な表現は厳禁だ。必要な情報を、
シンプルにはっきりと。


しかし視覚を遮られた相方を誘導する事の、何と難しい事か・・・
介護福祉士を名乗るのが恥ずかしくなってしまう位へなちょこな
体たらくでしたがな。詰め込んだ知識より、体験する事が何よりも
大切なのだな、当たり前だけれどもね。ウーム・・・
時間、もう少し欲しかったな。たったの4時間ちょいだったもんねぇ。


明日はとっとと最終日。屋外での移動介助について。雨天決行だそうな。
カッパが要りそうだな。とある郊外の町のショッピングセンター内にて
移動介助したり、地下鉄の乗降介助なんてのもやるとかやらないとか。
面白そう。頑張りますか。


何だか新鮮だ。新しい事を学ぶって、何て素敵なのかいのう。

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さて、すっかり長くなっちまったが、TOPの写真について少々述べて
おかねばなるめえに。


前回5月24日の研修日、お昼にたまたま立ち寄った「御洒落な」お店にて
高いしクソ不味いメシを食わされたという経験に懲り(大袈裟や)、
一緒に今回の研修に参加されたうちの事業所の職員さんがそこそこな
所を見つけて下さっていた。そこにてランチを。それがこの写真。


豊後水道で捕れたスズキ(お魚です)の2色ソースがけムニエルが
メインの旬のランチ850円也。


あのクソ不味い店のメニューに比べれば遥かに美味しゅう御座いました。
ナイフとフォークという、使い慣れぬ代物にゃあ些か辟易しましたのですが。
俺にゃあ似合わねぇのですぜ・・・でもたまには良いね、こういうのも。
ありゃ、写真で見るとナイフとフォークの置き位置がおかしい・・・


うむ、すっかり長くなっちまった。ぐだぐだと良く書いたぜまったくよう。
寝ますか。明日もやや早めに家を出なくては。


明日もいい日にしてみせますよ。ではまた。