これから、あれから。

東海道徒歩旅・2003年

2003年11月12日(水)晴。
旧東海道を徒歩で旅する。
その初日。


此処は東京日本橋
東海道の起点だ。
朝、6時半頃だった。


まだ人通りも疎ら。


これから、遥か492,1km先にある終点、京都は三条大橋を目指すのか。
頼みは僕の脚力のみ。22歳の頃、紀伊半島を徒歩で一周するという
アホな旅を成功させた僕ではあったが、それから既に9年の月日が
経過していた。僕は31歳になっていた。身体もろくろく動かしては
いなかった。出来るのか?

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唐突に失業し、暇になった。失業手当を貰いつつ、次はどうすれば
良いのか考えた。いや御免、実はもう何にも考えてなかった。
考えていなかったから、姉の友人がホームヘルパー2級なる資格
(正確には資格では無いが、当時はそう思っていた)取得講座を
紹介してくれたのを、そのまま受け入れた。試験も無いらしく
簡単に取得出来るらしいじゃないか。アホな俺にゃあもってこいだ。
どーせ俺は出来損ないだ。もう何でもいいや。取りあえずその
講座受けとこ。失業手当使って・・・


で、その講座何時やんのさ? え、2004年の1月からだって?
それまで暇じゃんか。 じゃ、旅にでも出るか。


僕は、所詮こんな奴です。で、思い付きで一度はやってみたかった
旧東海道を徒歩での、独力のみでの旅をこの機会に実現させて
みたのでありました。31のオッサン(今からしたら、まだまだ
若いぞ・・・)に何処までやれるのか試してみよーじゃねーかあはははは。 

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大阪駅前を出発したJR夜行バス「ドリーム2号」は、定刻より早い
午前5時50分に東京駅八重洲口バスターミナルに到着した。
そこから東海道五十三次の起点、日本橋までは徒歩ですぐ。
こんな殺風景な場所が東海道の起点なのかよ、とやや拍子抜け。


何処までやれるのか。辿り着けるのか。この先どうなるのか。
この旅。この人生。 さあてなぁ・・・まあ、どうにかなるさ。
取りあえず、歩け。


あれから今年で5年です。いやあたった5年前まで俺って奴ぁこんな
どうしようもない事してたのですなあ・・・まったく。
この旅の事、林道日本一周の旅やら紀伊半島を徒歩で旅した時の
ように(こちらは当日記で昨年採り上げ、既に完結させてしまった)、
シリーズ化出来たらええな。続きを書きたくなったら、書いてみようと
思います。

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今夜のNHKの「ニュースウォッチ9」で、介護職の窮状が報じられていた。
介護職なんていうどうしようもない職種で生計を立てる事の難しさ。
介護報酬の限界なんて、もう何年も前から目に見えてたでしょ・・・


僕ですか? はい、ええ歳こいて両親と同居しておるものですからし
どうにかこうにか。でも、最悪の場合、今のお給金でも独力で暮らして
行けます。西成という土地ならば・・・落ちぶれる事なんか、まるで怖く無い。
這いずり廻ったって、生き抜いてやる。ドヤで暮らしたって怖く無い。
強かに生き抜いてやる。本気ですよ・・・って、おいおい!!!


あれから5年です。散々な目にも遭いました。でもまだどうにか生きてます。
きっと、あの頃よりも強かです。それで良いのだと思っております。
強くなりたいんです。図太く行こうよ。どうにでもなる、きっと。


では、寝ます。やはり今夜も酔っておりまする。文に滅裂多しですもん。
もう駄目だわ。寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまた。