まだまだだぜ
テニスコートは
荒れ果てていた。
コート面がめくれ
上がり、何処か
荒涼とした光景だ。
此処は阿倍野の
再開発地域なの
だから、そのうち
新しい建物が、建ち現れるのであろうか。
何となくシュールな感じだったもので、通りすがりについ撮影。
________________
天王寺界隈は何処となく夏を思わせる陽光に満ち溢れていた。
しかし風は爽やかで、天王寺公園前の広場では将棋を指すおっさん達や
犬を散歩させている人。糞を撒き散らしてくださる鳩にエサを放り
投げる人。西成から流れて来たホームレス。すぐその横には
外国人バックパッカー。それぞれが平和のように、そこに居る。
薫風そよぐ、皐月かな。
________________
最近、何となく後ろ向きである。いや、元々後ろ向きな性分であり、
それを無理からに前向きに転換させようとして来ただけの事なのだが、
最近の後ろ向き加減はどうにもいけない。如何ともし難い状況が
周辺に迫りつつあるのは確かなのではあるが、だがしかし此処で
ぷいっ、と全てを投げ出してしまう事だけは絶対にしたくない。
一寸煮詰まっている。現状をそろそろ打破せねば。いや、そんなに
力む必要は無いのだ。ちょいとした気分転換だな、僕に要りようなのは。
世界が、あまりにも狭くなってしまっている。視野もまた然りだ。
仕事や資格取得の事ばっかだった。もっと関係の無い世界も見なきゃ。
誤魔化しで、少し近場に出掛けるとかじゃあなくて。
まだまだ頑張りたいのだ。生み出す言葉は後ろ向きでも、
潜ませた言葉は、実は限りなく前向きなのだ。実は。
まだまだ、こうしたい、ああしたい。廻り道はし尽くした。
だから、遅まきながらなのはてんで構わない。
まだまだ。まだ、まだ。
寝ます。捨てよ後ろ向き。真っ直ぐに行こうぜ。
明日もいい日にしてみせますよ。ね。