サクラ サク!!

七部咲きくらいか

3月の晦日は花冷えの
週初め。


七部咲きの桜の木の下を
通り過ぎる。満開まで
もうすぐだね。


もうすぐ、また
暖かい季節が来る。


そして今日は・・・

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そう、最早待ち草臥れてどうでもよくなっていた(そりゃないか)
介護福祉士国家試験の合格発表日。財団法人社会福祉振興・試験センター
サイトにて13時に発表される事になっている。受験票をカバンに入れて
出掛けたのであるが、相変わらずどたばたしているものだがら、PCに向かう
時間なんておよそ無かった。フルブラウザ対応のものなら携帯からも
見られるのかもしれないが、僕の古い機種では合格速報のサイトは
表示不可だった・・・


夕方、漸く事業所に戻り、次のサービスに入る前の空き時間でPCに
向かい、サイトを確認する。でも番号の羅列が見にくくて。


「あれ?俺の番号ねーぞ?あれ?どこお・・・あれ???
え、え、え、ねーじゃんか!!!」


一瞬慌てました。んがしかし。「あ、これじゃ・・・」


一緒にサイトを覗いてくれていた新しいサービス提供責任者の方が指さす。
「これ、これ!!!」

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桜、咲く。


試験対策の勉強をぼちぼちと始めたのは、今から1年前の事。
僕の桜は、無事咲いてくれました。はい、僕は「合格」致しました。
何度も何度も受験票と、合格速報にあった受験番号を見直しました。
嬉しかった。本当に。


自己採点で120問中の109点。筆記試験終了直後の「けあサポ」の
解答予想サイトで確認し、合格はもう確定だぜあはははは、と
余裕ぶっこいていたものの、何せ小心者の僕の事。マークシート
記入ミスか何かで試験に落ちる夢、実は見たりもしてました。アホや。
「j-45ちゃんやったら余裕やわ、心配せんときー」と先輩職員さんに
太鼓判押されても、それでも尚。ね、小心でしょ、まったくよう。
普段は態度でかい癖して(?)

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第20回介護福祉士国家試験の状況


受験者数 142,765人
合格者数  73,302人
合格率     51.3%


財団法人社会福祉振興・試験センターのサイト「国家試験合格基準」より。


今回の合格ラインは82点。不適切問題が、何と3問もあった。駄目じゃんそれ。
その3問に関しては全員正解なんだとさ。と言う訳で、僕の最終得点は
120問中の112点と相成った。まあ、もう点数なんざどうでもいいや。

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介護福祉士なんて、しょうもない資格じゃあないの?
そんな資格持ってたって、所詮は低賃金なんでしょ?」


そんな声もある。確かにそうかも。でもさ、それでも僕は嬉しいんだよ。
資格を素晴らしいものにするも、クソみたいなものにするも、それは
その資格を手にした人々それぞれの、心構えひとつなのではないか。


社会福祉の歴史や制度。様々なハンディキャップを背負った方々と
どのように接して行けば良いのか。医学的な基礎知識。何故、人は
ココロを病むのか。かと思えば相続やら成年後見制度やら
毛100%のセーターの洗濯方やらあれやらこれやら・・・・


全13科目は、ほんっと範囲が広い。高齢者や障害者と密に接するに
当たり、単に直截的介護が出来ればそれで良いという訳では無いのだ。
関わる方々の側面的援助とは、生活のあまたあらゆる多岐に渡る。
だから、こんな事勉強して一体何になるのさ・・・?とは、僕は一切
思わなかった。学べて良かった。本当に良かった。


これからも、これから先も、僕はもっともっと学びたい。
そして、そう思える今のこの気持ちを、絶対に忘れたくない。
忘れてはいけない。この先、どんな人生が待ち受けているにしても。

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桜、咲く。


あと数日後には、国家資格登録の為の書類が手元に届くのであろう。
書類を送り返し、証書を手にするまで、しかしまだ幾ばくか時間が
掛かるらしい。証書を手にした時をもって、僕の受験は漸く終わる。
しかし、そこからこそが本当のスタートなのだ。本当の苦難の道の・・・


明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさいませ。