何処からの卒業?

早咲き桜?それとも桃の花?

西成区から浪速区への
移動中、早咲きの桜を
見つける。


否、これは桃の花なの?
判らん。でもいい感じ。


今日もとっても暖かかった。
大阪の最高気温は21,4℃も
あったそうな。


薄手のコートに長袖Tシャツなのに、もう暑い位。うっすら汗かいた。

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駅で見かけた袴姿のお嬢さん。かわいいねえ華やかだねえ。そうか
卒業式ですか。今はそんな時期なんだね。


卒業ですか。僕は西成での仕事をそろそろ卒業したいと常々思って
いたのに、ケアマネ受験資格を得る為の時間稼ぎとして、もう1年とちょい
留年する事と相成りました。いや、介護福祉士の資格を得られれば、所詮
薄給とは云え、それこそ全国何処ででも仕事は出来るのだけれども、もう
西成とは腐れ縁かと。諦めて行ける所まで行ってみようかと、ふと思い
ましてねえ。どうなるかな?

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このPVがテレビで流れていた頃、ガキの僕は何度も目にしていた。
この歌、何だか怖かった。リアル過ぎた。こんなリアルな歌を歌っている
人なんて、僕が当時知る限り、誰も居なかった。


時はバブルに至る頃。「明るくなくちゃ、楽しくなくちゃ、
しみったれてるなんて、暗いなんてサイテー」


ふざけんじゃねえよ、と思いつつ、そんな世情への直截的反撥も出来ず。
しかし一方で、夜の校舎窓ガラス割って廻るって暴力的な連中への反撥も
また有り。だからこそ、尾崎豊のリアルな歌群にどう接してよいのか、
理解に苦しんだ。目一杯大袈裟に書くとですね、愛憎入り乱れていた、
のでした。


そんな僕を解放してくれたのは「反撥」ではなく、きちんと「抗議」した
ディランだったり、「世情」よりも「生活」を歌った吉田拓郎だったり
したのだけれども、20数年後の今、こうしてようつべ動画で、ふと
尾崎豊を聴くと、どうしてリアルタイムで体験出来た筈の彼を、
彼の音楽を、正面から受け止める事が出来なかったのかと、少しだけ
悔やまれる。僕は、リアル過ぎて怖がってしまった臆病なガキだった。


「生きる為に計算高くある事」


いいんじゃない、それもまた。


でも、それに反撥する事も、人生のいっときには必要なんだ。

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寝ます。僕は卒業したいのか、それともしたくないのか。
明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさいませ。