心の隙間に

あいりん労働センター前にて

あいりん労働センター前。
本日16時頃。


写真左下あたりを見ると
カバンが沢山並んで
いるのが確認出来るで
あろうか?





宿無しのオッサン達がここに並び、三角公園のそばにある、
一夜を過ごす為のシェルターに入る順番待ちをしている。
その場所取りらしい。判りにくいが、写真の左側、つまり
センターの中に入って行くと、何をするでもなく座り
込んでいるオッサン達で溢れている。センターの中には
何度か入ってみたが、如何に僕でも流石に、露骨にカメラを
向けるのは避けていた。露骨に、というだけであったが。


こんな風景を見るのも、この2年半で当たり前の見慣れた風景に
なってしまった。

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あるニュースの特集で聞いた話だが、このすぐ近くで新手の
覚醒剤の密売人が最近逮捕されていたそうだ。


手口はこう。5000円位からという気軽に手が出せる価格で
買える極微量の覚醒剤を、注射器の無料プレゼント付きで売る。
この手の情報は欲しがる連中にはすぐに出回るらしく、非常に
短い期間で1億円を荒稼ぎ。最近ではこの、手軽に買わせる
方法が主流になっているとかいないとか。夜の闇に紛れて、と
思っていたら、朝昼晩関係無くとの事。路地に見張りを立てて
さっさと売り買いするらしい。


そういや、明らかに何かを見張っているとしか思えない男達を
時折り界隈で見掛けた記憶がある。あれはノミ賭場の見張りなのかと
ずっと思っていたが、もしかしたらこの手の連中だったのかもしれない。
そういや、何人もの私服警官に(何故私服警官かと判るかって?
いやいや、雰囲気で判ります。異様だもの)取り囲まれた男を
見掛けた事も何度もある。あれももしかしたらそうだったのか。


そのニュースの特集によると、そこで覚醒剤を買うのは主に
若者、それもフリーターやらなんやらの、不安定な立場の
若者が多いそうだ。お酒を呑みに行くお金を、覚醒剤
回すのだとか何だとか。不安を、どうにかして紛らわせたいと
思っての事なのだろうか。しかし一回でどうなる訳でもなく、
どんどんと薬物に蝕まれて、あとは・・・と。
クラブとかやらなんやらで、ファッション感覚で合成麻薬
出回ったのどうの、とかいうお話とはちょいと趣きが違い
そうな気がするが、どうなのだろうか? いやどうでも
いい話なのだが。どうせ僕には関係無い。


どうせ関係無い・・・か? 僕は何だかんだ言っても相当恵まれている。
裕福からはおよそ程遠いけど、様々な意味で凄く恵まれている。しかし、
その良い環境が、もしも突然ガラガラと崩れ去ってしまったら・・・?


ほんの少しでもいい、日常の終わらぬ苦しみから逃れたい。
悪魔は、目ざとい。そう切に願う不安を抱えた者の心の隙間に
如何様にもでも素早く付け込んでくる。
想像しただけで、背筋が凍った。いやほんとに。

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く、暗い・・・話題暗いぜまったくよう。
今日も結構いい感じで一日過ごせたのに何さこれ。
いや書き始めたらたまたまこうなっちゃってこんちこれまた。
いけませんなあ。


うたた寝しないうちにあったかくして寝ちゃいますか。
明日も頑張って行きますか。


悪魔に付け込まれぬように。どうあっても、道を外さぬように。
明日もいい日にしてみせますよ。おやーすみ。