林道日本一周の日記より Vol.6
1997年8月20日。
林道日本一周の旅。
町を見下ろす丘の上、
東屋の下に幕営とした。
雨が心配だったので、
このような場所は好都合だった。
この日は東北有数の峰越林道であり、中央分水嶺の峠を有する
真昼岳林道を気合い充分で走る。未舗装区間24.5kmはあっつう間。
峠を越えれば秋田から岩手へ。
JR北上線「ほっとゆだ」駅(すごい名前だ)へ寄る。駅構内には
200円で入れる温泉がある。浴室には何と、鉄道用の信号機が
備え付けられていたりする。Wikipediaに詳しいので、詳細はそちらで。
「ほっとゆだ駅」
あら、現在では入湯料、250円なのね。
あの日は暑くて大変だった。駅のホームには風鈴がちりんちりん・・・
夏が、過ぎて行く。僕は、夏の旅に居る。山また山の旅の夏。
岩手から再び秋田へと戻る、萱峠林道へ。林道入り口へのルートを
教えてくれたドカタのおっちゃんの話しによると、途中で路面崩落があり
通れないとの事。その話しの通り、未舗装区間入り口より2.7km地点で、
この通り・・・
しかしバイク1台ぎりぎり通れそうなので、いざ行かん。でも通過寸前で
スリップダウン。あわやガケ落ちの危機。これは流石に冷や汗もんだった。
でも、この強烈な充実感はどうだ?全身から、力が漲る。
林道を抜けると横手市。R107経由でやって来たのが、TOPに載せた写真の
雄物川町だ。穏やかな町で、穏やかな夜を過ごす。いい町だった。
明日は鳥海山か。そして日本海に抜けるんだな。この旅、一体
最後はどうなるのかしら?旅を終えたら、僕はどうするのかしら?
へへ、なーんも考えてねえや。知った事かよ。どうにでもなれってんだ。
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「林道日本一周の日記より Vol.6」ですとお?何それ。いやいや、
実は1年程前の「風景と情景」では、このシリーズを5回程書いておったのです。
ふと思い出して、例によって気紛れで、今回唐突に再開させてしまったぜい。
「音楽聴こう紀行」なんてのもあって、そいつは一旦終了させたのだけんども、
出来る事なら再開させちゃおうかなあ、などと最近ふと。でも、そっちは
何を書けばよいか解らなくなっちゃったので、難しいかいな。
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平和に過ぎた日曜日。久々に甥っ子と会う。間も無く高校生活スタートだね。