独り、立つからこそ。

起こしてごめん

ひなたで気持ち良く眠っていたのだろう。
気配で起こしてしまった。御免。


今日も良い天気。そこそこ暖かい。


朝、電車の中で本を読んでいて、
時間を確認しようと携帯の入っている
ジャケットのポケットをガサゴソやる。


無い。持って来るの、忘れた。
まあいいか。



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仕事のスケジュール変更や、その他所用で一日に掛かる電話は
僅かに3〜4本に過ぎない。プライベートで密に連絡を取り合わねば
ならぬ関係のひとなど、居なくなって久しい(悪ぅござんしたね!)。
朝、主任に「すんませーん、携帯忘れちゃったんです。なんか変更
あったら後でメールかFAXしといてくださーい、すんませーん」と
アタマなど掻きながら詫びを入れておけば、もうそれで済む。
ビジネスマンじゃああるめえし、僕如きはそんなもんでどうにでも。


嗚呼、何て気楽なのでしょう!携帯電話を持たない一日!
だって、誰にも遮られなくて済むんだもん。

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最後に北海道を訪れた1999年。僕はカルチャー・ショックを受けた。
自由気儘に旅していた北海道の旅人達の間に、爆発的と言っても良い
具合で、携帯電話が普及している現実を目の当たりにしてしまったのだ!


それまでは、北海道のキャンプ場などで、「たまたま」出逢い、意気投合した
旅人達とは、アドレス交換をして別れ、帰宅後に年賀状や手紙でやり取りして、
その後続くか続かないか・・・といった按配なのであったし、それで良いと
思っていた。出逢いと別れは時の交差点。来る者拒まず去る者追わず。
いや、そこまで行く前にこういう事も。どこか他のキャンプ場で
「偶然」再会して、「おおお!!!また逢ったねえ!!!」と肩を
叩き合い握手を交わし・・・こういうのは、本当に嬉しかったんだよね。
旅しない方には解って貰いにくいかもしれないけど。「たまたま」の出逢い。
「偶然」の再会。刹那的かもしれないけれど、本当に嬉しいんだ、これ。


でも、1999年の北海道で見た光景は、こうだった。


「ああ、××さん!3日後、○△キャンプ場で集合ね!
うん、そう、出逢ったみんなにも連絡しとくからね!」


携帯を利用した、見事なネットワークが出来ていたのだ。


違和感が、あった。みんな好き勝手自由を謳歌せんが為に独りで旅をして
いるんじゃあなかったの?旅先での、偶然の人との出逢いは大歓迎だけど、
馴れ合い、集団化するのって嫌じゃなかったの?そういうシガラミを
普段の生活で感じているからこそ、唯独り、彼方を目指したのでは
なかったの・・・?


それは僕の勝手な思い込みであったようだ。みんな、繋がりを欲していたのだ。
独りぼっちになってしまう事は、忌み嫌うべき愚事であると、彼等は認識
していたのかもしれない。はみだし者、ひねくれ者の僕だから、理解に
苦しんだが、世の中はそういうものなのかもしれない。僕がおかしいのか。
でも、自分のおかしさを差し置いても、尚残るこの違和感は・・・

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街を歩き、電車に乗り、見廻すと、それが当たり前であるかのように
人々は携帯電話を握り締め、近しい(と思っているのであろう)人々と
連絡を絶えず取り合っている。今日の帰路、電車の中を意識して更に
見廻すと、実に大概の乗客が携帯電話を手にし、画面を凝視しつつ
こまめに指を動かしていた。


バカにされるのを承知で、敢えてこう書く。「あんたら、何かおかしいよ」


実情は僕などの知る由も無いのだが、もし彼等彼女等が、怖がって
いるのであれば、自らがどう足掻いても結局の所「独りぼっち」なので
あるという絶対的で、根本的な事実に目を瞑り、恐怖をうっちゃって
しまおうと意識無意識如何様関わらず思い巡らせているのであれば、
もし仮にそうなのであるとしたならば、それは何と哀しい事か。


間違っていたら、ごめんね。でも言わせて。
みんな、そんなに独りになるの、怖いのですか?
誰かと繋がっていると思い込みたいのですか?
精神的に、独り、立つ事、怖いのですか?


僕は、怖く無い。僕は、独り、立ちたい。
何時何時の日にか、独り、立ち、尚且つ屹立する存在になりたい。
一生掛かってもいい。どうせ駄目かもしれないけれど、でも
そう思いながら生きて、死んで行きたいのです。
実情を鑑みると、矛盾ボコバコで笑っちゃうの
だけんどもねえ・・・へへヘヘヘイヘイ。フヒャアハヤ(アホか)。


いーやいや、なかなか難しい事なのですがねえ、それって。
人と人との関わりは本当に大切だと思う。あったかい心に
ほんの少しでも触れられたら、それはとっても仕合せな事だ。
でも、携帯電話を握り締めている人々の中で、一体どれだけの
人が、こころとこころの奥深い所での繋がりを意識しているのかしら?


周りに合わせておけば、独りぼっちにならなくて済む。
独りぼっちにならないでおけば、向き合わなくて済む。
自分のこころの、触れたくない部分が山ほど詰まっている、
奥底の、更に奥底へ。


そこは、一度でも、ほんの少しでも向き合ってしまうと、
えらい事になる。本能的に解るのだ。だから、避ける。
ほんの少しだけだけど、向き合ってしまった僕は、確かに
えらい事になった。大変だった。でも、それで良かった。
後悔はしていないし、むしろ今となっては、そんな
時期を経た事に感謝すらしてもいる。

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うわあああ!!何書いてんだかこのアホは!!
相も変わらず脈略ねえなあ。ごめんなさいねえ。ヘヘヘヘイ!!


関係無いけど、明晩は忘年会があるのよん。面倒臭いのですよおん。
帰宅はおそらく23時頃になるのでしょうかねえ。ああやだねえ。
何より日記が書けない時間になりそうじゃあねえか。


よって、今宵、無駄にボコバコ駄文をば。明晩はテキトーに済ませますよって。
明日もいい日にしてみせますよ。莫迦丸出しの駄文しーつれーいっ!!
おやすみなさいまっせ。


でも、僕はどうなのだ?何処かで誰かと繋がりたくないの?
だからこうして毎日毎日くだらぬ事を・・・嗚呼矛盾スパイラル。あーあ。
寝る。