死んだように静かな街へ

芦原橋・日没後

JR芦原橋付近。


旧芦原病院が
向こうに見える。


今日もまた雨。






いつも西成をメインの仕事場として動いているが、今日は浪速区へ。
浪速区と言えば、なんば、日本橋あたりが思い浮かぶ。「えべっさん」で
知られる今宮戎神社もあるし、確か新世界も浪速区ではなかったか。


だが、今回訪れた浪速区は、所謂「被差別部落」と呼ばれる地域。
独特な建築設計の市営住宅や、人権云々を書き連ねた看板等で、
一目でそれと解るようにしてある。何故、わざわざ解り易いように
してあるのであろうか。解り易くて、解り辛い。


しかし近年、市営住宅はすっかり様変わりしつつあるようだ。
特殊な建築設計(敢えてどのようなものかは書かない)は
既にナリを潜め、暖かみのある美しいデザインの住宅が続々と
建てられている。それまでのイメージとはおよそ違い、
なかなかにセンスが良い。家賃も破格に安いのかもしれぬが、
その辺りもよく知らない。


訪れたのは昼下がり。雨のせいもあるのかもしれぬが、
街にはおよそ人気が無い。周辺には唯一箇所地味なショッピング
センターもどきがあるが、それを除けばごく小さな商店のみで
買い物に便の悪そうな印象を受ける。思いの他地域は広い。
みんな、普段買い物はどうしているのであろうか。余計なお世話だが。


人気が無い、活気が無い。街は静まり返っている。
沢山の人々が暮らしている筈なのに、静まり返っている。
不気味な程、静まり返っている。


駄目だ、上手く表現出来ないや・・・

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仕事は、昼下がりから夕方にかけての数時間に及んだ。
利用者さんのお宅は、旧式の市営住宅。一目でそれと解る
前述の独特な建築設計。しかし外観の異様さとは相反し、
家の中はなかなか良く出来ていた。旧い建築にも関わらず、
バリアフリー化が設計当初より配慮されていたと見え、
少し感心したりして。


精神を病んだ利用者さんだ。大変な人生を送って来たらしい。
家庭環境も色々と問題有りであったそうだが、しかしどうにか
現在は均衡を微妙ながらも保ちつつある。穏やかな方だった。
暮らし向きは大変質素なもので、どうせ保護受け放題で
好き勝手やっているのだろう・・・とアタマの何処かで思っていた
僕は、少し恥ずかしくなった。大変なんだろうな、実際の所は。
虐げられて来たのだ。しかし今漸く、ささやかな平穏を迎えたのだ。


このあたりがよく解らない。


質素に暮らし、我々ヘルパーの訪問を実に謙虚に受け入れている
このような人々がいる一方、差別をネタに裕福を手に入れ、
貪り食う輩がいるという現実。ニュースでも最近しょっちゅう
報じられているよね。ああいう(解同を傘にきた)外道!
いや、あの手の外道は今後、解同も立場上見捨てるかと思われるし、
そうしてくれなきゃ一般市民の溜飲も下がらぬと言うものなのだが・・・


御免、ここいらで止めよう。知識もなあんも無いのにも関わらず、
知ったかぶりな事を如何にもな形で書いてしまうの、良くないよね。
何書いたらいいのかも解らなくなっちまったし。脈略ねえよな。御免。

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西成へ戻る。労務者、年寄り、オバサン連中。鬱陶しい。
でも、とても賑やかで活気がある。生き生きとしている。
先述の地区とはえらい違いだ。雰囲気がまるで違う。
こっちは、しかし熱気がある。何だかんだ言っても、好きだ、西成。
いのちが燃え、勢いに任せたエネルギーがある西成界隈と、
整然としてはいるが、生気乏しく、ある意味雁字搦めにされている
浪速区特殊地区。距離にして左程も無い。だがこのあまりの違いはどうだ。


駄目だ眠くなりました疲れました。文脈のおかしさには
どうぞ目を瞑っておくれなもおし。今回も書き捨て御免なのさあ。


明日もいい日にしてみせますよ。唐突におやーすみ!