あっけないねえ

すっかりお骨になりました

さて、例によって書けない。


ネコの事を書けばよいのであるが、あんまり
書く気しない。昨日書いた内容で、もういい。
ああ、そうだ、その後の事を少し。

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お通夜のような雰囲気の中、夕食を作り(僕がですわ)、
ポソパソとめいめい食す。あ、そうか通夜だよな、これ。
「あのさあ、この18年間はほんとにあれこれさあ・・・」
話したねえ、母と僕は。父は、ほとんど喋らなかったが。
母が帰って来てからは、またいつものあまり喋らない父に戻った。
いや、いい事だ。男は黙ってサッポロビール三船敏郎だ。
三船美佳はなんだか偉い奥さんだ。


ネットで、ペットの火葬場を検索し、22時まで営業している
とある会社に連絡を。明日(つまり今日)の午前10時で
早速予約が取れた。保健所で「処理」されるのは、流石に
忍びない。お金が掛かっても、供養を。
上手い具合に父は仕事が休みなので、母とふたりで。
最後の最後まで、家族を困らせる事をしなかったな。
母を待ち、父の都合に合わせ。


ただ、僕は看取れず仕舞いなのがどうにも・・・
あんまり面倒見なかった事に対する当てつけかい?


火葬場は、ご夫婦で経営している、とてもアットホームな
雰囲気であったらしい。値段も、お骨を拾う所まで出来て
2万7千円程と。これはきっと、とっても安い。


ミーコのきょうだいは、確か4匹いた筈だった。クルマに
轢かれたり、行方知れずになったりして皆早々と、消えた。
唯一匹この子のみが、たまたま母の知人から貰われて来た
この子のみが、長々と生きた。それは、果たして仕合せな
事であったのか。ううむ解らん。


祭壇っつーほどしっかりしたものではないが、右の写真のように、
父があつらえた。写真立てを買って来ようと思う。ダイソーあたりで
探して来たら、安ぼったいからどうにかしろと怒るかね、ミーコや。


あっけないねえ。ネコが居て当たり前の18年が、あっさり終わったねえ。
でも、それでも明日はやって来る。おまえが消え、やがて両親も消え、
そしてこの僕も消える。安心しろ、やがてみんな消えるさ。


消えるねえ。でも、だからこそ精一杯生きにゃならんのかいね。
たった一度っきりだ。


さて寝る。いつものように出来もしない戯言と知りつつも、こうさ。
「明日もいい日にしてみせますよ」  んじゃ。うむ? 書けた。
少しどころか、割りに書けた。もういいなんて、嘘。
ほんとはもっと書きたかった。引きずるね、やはり。おやすみ。