読書の厭き

かえり道

母が脚の手術を受ける為、10月から入院する。
約3週間。その間、僕は父の為に食事を
用意せねばならない。父は料理が出来ない。
いい加減なインスタントものと出来合いお惣菜の
列挙に終始せぬよう、せいぜい心掛けたい。
しかし料理なんて、すっかりしなくなってた
からねえ・・・どうなる事やら。

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普段の天王寺の行きつけの書店とは違い、珍しく
南海天下茶屋駅ショップ南海にある書店へ。
古本コーナーが小さいながらもあったので、覘く。
1冊150円。ぱぱっと選んで3冊買う。


寝ぼけ署長 (新潮文庫)

寝ぼけ署長 (新潮文庫)


最長片道切符の旅 (新潮文庫)

最長片道切符の旅 (新潮文庫)


ポケットに名言を (角川文庫)

ポケットに名言を (角川文庫)


山本周五郎といえば、「ながい坂」や「さぶ」なんてタイトルを
思い出す。(まともに読んでいないのだけどね)「樅ノ木は残った」は
父が大昔に買っていたのが、今でもうちにある。いずれも時代小説、
人情物のイメージがあるが、この「寝ぼけ署長」は著者唯一の
探偵小説であるらしい(裏表紙の解説より)。1981年に文庫化された
ものなのだが、よくもまあ「はまぞう」に画像が残ってたもんだ。


宮脇俊三のこの作品は、実は10数年前に文庫で買って読んでいた。
国鉄の最長片道切符を使った国鉄全線乗り潰しの旅の記録。
僕は所謂「鉄ちゃん」とは縁遠いが、しかあしこういう旅情
溢れる鉄道旅には大いに憧れる。以前、再読したくて書棚を
探したのであるが、無くなっていた。数年前の引越しのどたばたの
中で、どうやら間違って処分していたらしいのだ。丁度よいので買った。


さて、最後は寺山修司。上の写真では発売日は2005年1月とあるが、
今回手に入れたのは、丁度10年前に出版された第43版。装丁は
上の写真みたいな洒落たものではなく、なんか野暮ったいイラスト。
中身はさほど変わらない筈なので、装丁などどうでもいいが。
寺山修司のセンスで選んだ名言集。サルトルマルクスチェーホフから、
ギンズバーグチェ・ゲバラ、太宰に啄木・・・更にはヨハネ黙示録まで。
あららあ、こりゃあええわあ。ぱらぱら捲るだけでも面白い。

死んだ女より もっとかわいそうなのは 忘れられた女です


マリー・ローランサン 「鎮静剤」より
高田渡が採り上げた詩ですね。

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いずれも故人。音楽だけじゃなくて、読む本まで古い・・・
寝る。いきなり限界。明日もいい日にしてみせますよ。おやすみ。