飲む点滴/リストラ詩集

明日も暑いらしい

驚いた。朝5時頃、苦しくて起きた。
かなりの喉の乾きと、目眩、吐き気。
アタマが世界がグルングルン廻るよ廻る。


軽いけれども脱水症状になっていたようだ。
部屋が暑い、汗ダクだ。こりゃあいかん。
仕事柄、当日に休みたいとは断じて言えない。
事務所がひっくり返っちゃう。代理はいない。
これって良くないんじゃないの?と思いつつも、
代理はいない。這ってでも行け、ってやつだ。


近くの自販機でポカリスエットをフラフラしつつ買い、
少しずつ飲む。甘いなあ。こんな甘いの、普段は飲まない。
でも、今回は、これしかない!と思ったから、これにした。
何故なのか、実は・・・


先週の土曜日は、午前中が無く、昼から出れば良いだけだったので、
午前中は家でテレビを観ていた。そこでたまたまポカリの事を
特集していたのだ。あれって、1980年に発売開始したのですな。
覚えてるよ。子供心に、変わった飲み物が出たなあと思ったもん。


当時の大塚製薬の開発スタッフが、手術を終えた医者が
点滴を「飲んで」いるのを目の当たりにした事が、開発の
きっかけになったのだそうな。そしてそのコンセプトは・・・


ずばり「飲む点滴」へえ、そうだったんだ!!
事実、点滴と同じような成分らしいねえ。


早朝、家で1本。出社して、もう1本。あ、効いたかも。
どうにか持ち直した。まだまだ暑い日が続くのだし、
炎天下の通院介助なども沢山あるのだから、ぬるく
なると不味くなる、とか何とか言わずに、今後は
スポーツドリンクを持ち歩こうか。ああ、凍らすのが
いいかな。決めた、明日からそうする。500mℓのやつを
いつもいつも買っていたら不経済なので、2ℓのやつを
帰宅時にスーパーで買って来た。朝の起きぬけに飲み、
前日に500mℓペットボトルに詰めて凍らして。


そしてもうひとつ、肝心なのは、メシを食え!か。
そっちの方も水分補給同様大事だぞ。いいから、食え。
兎に角、食え。暑さはまだまだ続くからねえ。

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ひょんな事から、今日の昼、休憩中の天王寺公園前でホームレスの
おっちゃんと話す。僕が首から提げていた身分証を見て、もしや
福祉関連の人か?と思ったそうな。よくぞ判ったね。以前から
その手の人々を意識して見ていたのかな?


「ヘルパーの仕事って、年齢制限あるの?」だって。
資格を取ろうかと考えていたそうな。


来年で60歳、歯科技師か何かをしていたらしいのだが、
リストラに遭い、その他諸々の不運に見舞われ、ホームレスに
なったそうな。でも、どうにかして働きたいらしい。しかし
年齢制限に引っ掛かって、何処も雇ってくれない、とな。


ランニングシャツに短パン、自転車に僅かな生活道具一式を括りつけ。
缶カラ集めやら、釜ヶ埼で日雇い人夫やらにありつき、その日その日を
どうにかやり過ごす。


抜け出したい、働きたい。このままで終わりたくないそうで。


歯科技師(?)を長らくしていたのなら、ケアマネージャーの試験を
受けられないのだろうか?確か受けられたような?違うか?
でも、試験勉強するにも、ちょいとお金が掛かるしねえ。
それに試験の無いヘルパーの資格だって、取得には8万円は掛かったし・・・


あ、そうだ。職安で、タダでヘルパーの資格取れる講座があるよ!
大阪市の主催で。そういうのならいいんじゃないですか?と勧める。
しかし、それって抽選なんだよな。僕もそれ目当てで職安に行ってた事
あったけど、応募者多数で何度応募しても当たらなかったから諦めて、
結局貯金を切り崩したっけか・・・


気休めにしかならないかな、ごめんよおっちゃん。
どうにかして、道を見つけて欲しい。過酷な生活が、しかし
おっちゃんの肉体を強くしている様に見受けられたのが、
僅かな救いか。かなり若々しい59歳だった。


人生、何時どうなる事やら。決して他人事とは思えない。


しかし、例によって飽きもせず懲りもせず、こう書かねば。
そして生きねば。


明日もいい日にしてみせますよ。


どうなるのかねえ、僕の人生って、ねえ。
どうにもならんか。でも、いいか。
おやすみなさいませ。