思いついたら辿りつくから

西成のこども神輿

ちょいと早く帰宅しちまった。


帰宅時の電車の中で、中上健次
「岬」を読んでいた。


書店にて何となく見つけ、何となく気が
向いて、この度買ってみたに過ぎない作家では
あるが、しかし。


実は、「19歳の地図」という作品名でのみ
この作家の名前を認識していた。尾崎豊
「17歳の地図」のタイトルはここからかい?と。



「19歳〜」は未だ読んだ事が無いし、その他の
作品についても、僕は全く知らなかった。
今回初めて作品を読んで、「ああ、右とか
左とかどうでもよい人だったのかしら?」と
至極単純に思ってみたに過ぎなかったのだが。
いい加減な考え方だなあ。ごめん無知で。


和歌山県新宮市の、被差別部落の出身だと言う。
新宮市にそんな地域があるとは全く知らなかった。
大阪にはあっちゃこっちゃにあり、幾つか少しだけ
訪れてもみたが。


「火事と人殺しは、このあたりの名物やな。
彼(主人公)は言った。母が、彼をみつめていた。
火事にも人殺しにも、それぞれ探せば、理由なり
原因なりがあるだろうが、そのほんとうの理由は、
山と川と海に囲まれ、日に蒸されたこの土地の
地理そのものによる。すぐ熱狂するのだ。」


ちょいと理解に苦しむ箇所があるが、しかし。後記にて。
へへ、読了待ちきれず、後記を先に読んじまった。


「吹きこぼれるように、物を書きたい。いや、在りたい。
 ランボーの言う混乱の振幅を広げ、せめて私は、
 他者の中から、すっくと屹立する自分をさがす。だが、
 死んだ者、生きている者に、声は、届くだろうか?
 読んで下さる方に、声は、届くだろうか?」



間も無く読了。凄い作家だ。
何故今日の今日まで出逢えなかったのか。
ランボー・・・何の因果かいのう。


他の作品も是非読んでみたい。
早世、とある。

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じゃあ「19歳の地図」とやらを次は読んでみるか、と
思いつつ、しかし今日買ったのは、漱石の「坊っちゃん」に
続いて久々のダイソー105円文庫、梶井基次郎の「檸檬」。


何故だ・・・


いやあ気紛れだ。最近貧乏なくせにあれこれ買ってお金もないし。
買うぞ!と先日書いた「伝説・信康」も結局まだ買ってないし。


樋口一葉の「たけくらべ」とどちらにしようかと悩んだ(?)が、
結局気紛れだ。そっちはまたいずれ読めばいい。


檸檬」 実は話の筋知ってるけど、でも、折角だから
この際、再読したくてねえ。

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おお、読書家みたいな文章だぜ。ほんとは大して読まねえくせに。
めんどくさいくせに。でも、出来たら読みたい、あれこれ。


疲れるのに、活字追いしふるさと。
思いいずる、ふるさと。水は清き、ふるさと。


また意味不明だ。すんません。

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これまた思いつきでこいつを聴いて、寝る。
書いてるうちに、何故なのか聴きたくなった。


方向性とやらがあるのだか無いのだかよう解らん日記だ。


♪母さん、警官が人を殴っているところ
 腹を空かした乳飲み子が泣いているところ
 差別や憎しみゆえの争いがあるところ
 母さん、ぼくはそこにいるよ
 誰かが自分の立場を守るためや
 仕事や救いの手を求めて戦ってるところ
 母さん、彼らの目を覗いてごらん
 ぼくはそこにいるよ・・・・♪


「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」 
ブルース・スプリングスティーン
対訳:三浦久


Ghost of Tom Joad

Ghost of Tom Joad



例によっておかしくなっておりますれば、
ここいらでおいとまを。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。
おやすみなさいませ。いけませんねえ・・・
でも、思いついたら、どっかに辿りつきそうな
気がするから、どんどん思いついて、書く。


どっかに辿りつきたい。
そして、終わらせたい。