山谷ブルース歌って寝ます

今日もまた秋の空みたいです

暑い。早くも汗ダクだ。


ギャツビー・ボディペーパー
クールシトラス、なんつう商品の
お世話に今夏もなるのであるな。
これ結構いいのだ。スッキリする。


仕事が少し暇になったので、昨夜書いていた
釜ヶ埼の風景写真(ん?)でも撮りに行こうかと
考えたりもしたのであるが、パラパラと雨が。
ムッと蒸れるこんな日に、わざわざ改めて
行く事もねえか。今日の最後のサービスは
別の地区だし(釜ヶ埼、割りと近いけど)。


思いついて、久々に西成図書館に行ってみる。
以前見かけたネコの写真集でも借りようかと
ペットや動物の棚を見回すが、無い。貸し出し中か。


先日から、何を思ったか中上健次の小説を読み始めたので
ここで小説を借りる必要も無い。


ワンパターンにも音楽のコーナーへ。そして、そこで見つけた。


伝説 信康

伝説 信康


デビュー時から、1979年に病に倒れ、亡くなるまで
常に岡林を追い続けたカメラマン川仁忍氏に捧げる
写真集&エッセイ集。


滋賀県で、牧師の息子として生まれ育った彼は、
自らも牧師としての道を歩むべく同志社大学
神学部へと入学するが、その年(1966年)の夏、
キリスト教信仰への迷いに駆られ、ひょんな事から
東京は山谷のドヤ街で活動する、ある牧師の元を訪れる。


聖書と賛美歌に囲まれて育った純粋な青年は、その街で
初めて酒を知り、タバコを知り、ストリップや日雇い労働を
経験したのだそうな。


「僕の中にあったものが何もかもガラガラと音を立てて
壊れていった。自分の信じていたもの、人間感、社会観、
己の依って立っていたものが、跡形もなくフッ飛ぶほどの
ショックを受けた」


「僕の信じてきたキリスト教は全然役に立たん!」

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「価値感」とは何ぞや。その崩壊とは何ぞや。
何が我々を支えるか。何が我々を貶めるのか。
純粋であるが故に、正に事態は彼の歌のタイトル
コペルニクス的転回のすすめ」状態か。

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高石友也の歌を聴き、感銘を受けた岡林は、誰でも自分の
気持ちを歌にしていいのだと、音楽学校を出てなくても、
ギターがヘタクソでも、自分で作曲していいのだ、と
思い至った。


なんと心強いお言葉なのさ。僕もまたやってみようか?
と、言いつつ、この莫迦はとっても怖がりだから、
どうしても避けてしまっているのですが。

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はっぴいえんど」との事や、山村での暮らしや、
美空ひばりに楽曲を提供したお話などなど、実に興味深い。


「それで自由になったのかい」や「私たちの望むものは」や
「自由への長い旅」や、もうちと前なら、「くそくらえ節」など
よりも、実は僕は失踪をキメた後の「26ばんめの秋」が大好きだ。
あくまで個人的想いではあるが、彼の最高傑作だと思う。


神様のレッテルを捨て去った頃に書かれたこの歌の
素直さと美しさは、並大抵なものではない。と勝手に思う。
あ、初期の「手紙」(理不尽な放送禁止曲)は別格ね。

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この本、2週間しか借りられない。決めた、買おう。
この本の事について、もし気が向けば、もっと書きたい。


今宵も熱帯夜でしょうか。睡眠不足になるのでしょうか。
仕事はどうやらまた元通りに増えそうな悪寒。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。