乞食より穢いのは美しい力持ち

秋のような空が

「どうも、いつもご苦労様です!!」


車椅子を押していたら、釜ヶ埼の
とある路地でイキナリ声を掛けられ、
アタマを下げられた。


釜が埼では、四つ辻ごとによく、なんか怪しげな
オッサン達が何をするでもなく突っ立っては
辺りをそれとなく警戒するように見回している。
近くに賭場があるのだそうだ。こいつらは見張りなのだ。
あくまで僕の想像だが、アタマを下げる理由は上役のヤクザに・・・


「お前らは将来福祉の人達の世話になるんじゃ!
今のうちからせいぜいアタマ下げとけや!」


あくまでも想像だ。でも連中の雰囲気は、
どうもそれっぽく見える。上手く書けないの
だけれども、どうも雰囲気が異様・・・

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どの四つ辻の見張りもそうする訳では無い。
ある特定の場所の見張り達だけが、そうしている。
そいつらは、もしかしたら不条理極まりない
西成あいりん地区の福祉の恩恵を、これまた
不条理にもしっかりと受けられるのかも。
・・・実際そういう奴がいるんだ。


随分前から感じていたのであるが、
この街には極めて大きな力が働いている。
「裏」の大きな力だ。大阪市民の税金が、
ある大きな力に乱用されている。
報道されている部分とは、また全く違う力で。


ここらでやめとく。
戯れ言として、流して頂きたい。あくまで戯れ言として。


我、微力なり。しかし。
どんな奴相手でも、誠実さだけは、捨てない。
捨てたくない。こんな莫迦にも意地がある。

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何時かは、職場としてのこの街を去るのであろう。そして、
これはこれで貴重な体験であったと遠く想う時も来るのであろう。


まだまだこれからもこの街を訪れるのであろうが、
ここいらでちょいと記録を作ろうかな?と、ふと思った。
最初の頃は何もかもが刺激的であったのだけれども、
最近は麻痺して当たり前になってしまっていた。
でも、やはりここは特殊な地域なのだ。


唐突に決めた。またこの街のいろんな風景を
安物デジカメにあれこれ収めたいと思う。
そして気が向いたら「写真あれやこれや」に
載せようか。


いやいや、上の写真は地元で撮ったものだけどね・・・

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矛盾に負けずに、熱帯夜にも負けずに、寝ます。
正義感でも、使命感でも無かった。単なる好奇心だった。


明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさいませ。