保身

母が描いた絵

今日は10時間みっちり阿倍野の利用者さんに
付き合う。昨年も行ったあるパーティーへ。
一人の利用者さんにこれだけのサービス時間を
費やすなんて本当に久々の事だ。


もう何度も何度も書いているのだけれど、
1年前とは違い、この利用者さんは相当
身体が弱っている。介護度も上がった。
介護は、相当大変だ。昨日今日始めたような
人には、とてもではないが任せられない。


一時は驚くほどの回復をみせて、我々関わっている
ヘルパー達を感心させてくれたのではあるが、やはり
もうご高齢。


入院して、その間に特養を探した方が良いのでは?
という声も挙がり始めている。どうなるのかは
まだ解らない。ご本人の意思も尊重しなければ
ならない。


それでもパーティーに行きたいのだそうだ。
外出はかなりきつくなっているにも関わらず、
ワンルームマンションでの寝たきり状態から
解放されたいが為に出掛けたいのだそうだ。


もうあと何度こういった機会に恵まれるのかも
解らない。もしかしたら今回が最後になるのかもしれない。
もしもそうだとしたら、人生最後の華やかな席だ。
この人にとっての、最後の華やかな席だ。
介助は本当に大変だった。でもこの際構わんよ。


僕みたいなロクデナシが、誰がみても立派な人生を
送って来られた人の、人生の最後に付き合わさせて
頂けるのは、辛くてもきっと良い事だ。


華やかな席に出られるのならば、それはとても
幸せな事だろう。僕は、そういう席にはもう縁が無いと
思われるから、せめてほんの少しでも縁のある人に
愉しんで貰いたいのだ。


恥は、すべて僕が。この人に恥をかかせてはならない。
ロクデナシにも意地がある。屈折してるけど、意地がある。
迷惑そうな視線を向けたいのなら、全て僕に向けてくれ。

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お気づき?僕の自己保身に。


究極的に僕は保身に励むのみ。
おじいちゃんおばあちゃんの笑顔が見たい訳じゃねえよ。
単に僕が外面的にいい人に見られたいだけなのさどおけさ。
さどおけさとさだまさしって近しいし最近いいなって思う。

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何でこうやって壊そう壊そうとしちゃうのかしらねえ。
みっともないぜ大人気ないぜ。だいにんきないぜじゃないぜ。

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いい歳こいた大人の男がなんて愚かな事を書いておるのか。
でもここで吐き出す事で、実は随分救われている。
書く事は、吐く事也。吐く事は、実感する事也。


実感は、ロクデナシでも明日を夢見て良いのだという
脆弱な精神安定剤也。


そして明日からも、僕は、頑張れる。


のだろうか?寝る。来週の日曜日も休めなくなった。臨むところだ。
明日もいい日にしてみせますよ。いい歳こいた男は、しかし暴れますぜ。
今はまだ人生を語らず、か。