大人の遠足、愉しむ。

明石海峡を渡る8DR氏

寝坊した。やはり疲れが残っていたのかも。
急いで出発。朝食は牛乳のみ。しかしどうにか
動けそうだ。


「8年前のDR(以下8DR)」氏との待ち合わせ時間は
8時!出発は7時40分!急げい!!!
場所はR43、此花区にある梅香交差点。こう書いても
よく解らないであろうが、僕としては大変解り易い。


やはり少し遅れた・・・8DR氏はとっくの昔に来ていた。
アタフタと駆け寄りやあやあどうもと、実に9年ぶりの
再会をここに果たす。その感激もそこそこにとりあえず
出発。ゴミゴミした産業道路R43を西へ。「一気に明石まで
走りましょう」との事。ルート設定はすべてお任せして
いるので、僕は兎に角ついて行く。


今回の8DR氏のマシンはホンダの125ccスクーター
「スペイシー125」。フーム、スクーターねえ、
125ccねえ・・・と思っていたが、予想外に速い。
マシンの性能、というより彼の腕前を思い出した。
僕など比較にならぬ程、速い人だったっけ。


産業道路然としたルートはやがてR2に合流。ポートタワーや
神戸ハーバーランドを左手に見るオシャレな港の風景だ。
更に走れば須磨からは海がすぐそばに。何度か走った事の
あるルートではあるが、何度来ても良い。この辺り、好きだ。


そうこう言ってるうちに、ドーンと見えて来たのが、
かの明石海峡大橋巨泉。御免、ついオヤジギャ・・・


ところで今回、8DR氏の提案として挙げられたのは
明石と、淡路島の岩屋を結ぶ「たこフェリー
(ほんとにこんな名前なんよ、これが。サイトはここ)に乗って
ちょっとだけ淡路島へと渡る事。
しかーしそれだけでは無い。


たこフェリーの往復券に、明石海峡大橋巨泉を見渡す
絶景!とやらが売りの「松帆(まつほ)の湯」という
温泉施設の入浴券がセットになったものが発売されており、
そこへ入りに行こうと言うのだ。へえ、面白そう。
ちなみに、バイクは置いていく。このセット券は
徒歩客のみ向けの発売であるらしい。なんでだろ?


たこフェリーは、その名の通り船体に蛸のイラストが
大きく描かれている事で知られている。蛸と言えば明石
海峡の名産だから、それをあしらったのだね。しかしそれは、
全部で三隻就航されている船体のうちのたった一隻のみだった。
今回我々が乗り込んだのは残念ながらイラストの無い船だった。
でも、海上でその蛸イラスト船が通り過ぎる所に遭遇出来たので、
写真をパシャカシャと。そのうち「j-45の写真あれやこれや」に
載せますわ。お楽しみに(って、誰も楽しみになんかしてねえっつうの)。


明石から出航する事約20分。小さな船旅を終えて岩屋港へ到着。
温泉へは、港からバスで7分200円、徒歩で30分2.5km、と
チケットの裏には書いてある。8DR氏は躊躇無く徒歩を選んだ。
バイクでの走り同様、今でも元気一杯だ。いいねえ。僕も
歩くのなら少しは自信があるので、そのままついて行く。


ええっと、彼が道を間違えて全くの反対方向へとずんずん
進んで行ったって事は、ここだけの極秘事項にしておこうか。
いや、気付かなかった僕もアレだけど。でも岩屋の、鄙びた
商店街が見られたから、これもまた由。寄り道迷い道、大好き。
僕の場合、旅だけでなく人生そのものが寄り道と迷い道だらけ
なので大いにリンダ困っちゃうなのだが。ほぼ同年代ながら
既に妻帯者の8DR氏とはどえりゃあ違いだぎゃあ(なんでまた
名古屋弁風なんだ?)。


ひたすら歩いて着いたのがここ。いいお湯でした、
景色もなかなかのもの。しかし靄っていたのが少々残念。


爽やかな潮風に吹かれつつ、港へ戻る。何と、もう間も無く
船が出る所であった。乗り込むとすぐに出航。ラッキーだねえ。
過去の大小様々な船旅をジンワリと回想したりして。
北の大地へ誘ってくれた大間〜函館の青函フェリー
海の色の激変と南の島への旅の期待をかき立ててくれた
沖縄へのマリックスライン・クイーンコーラル号。
冬、しかし穏やかな、まるで湖を遊覧するかのように
島々を抜けた瀬戸内海を行く今は無き三原・今治国道フェリー・・・etc


すべては、駆け抜けた、遠い日なのか。しかし、だが・・・

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明石焼きを食べる予定であったが、氏おすすめのお店は
混雑しており、やめにする。代わりに、マイカル明石内に
ある「ラーメン波止場」へと連れて行って貰った。
蝦夷」という店で塩ラーメンとミニチャーシュー丼のセットを食す。
人気店らしい。確かに美味かったが、個人的にはもっと薄味にして欲しい。
ここに限らず、最近のラーメン屋さんって、濃い味の所が多い気がするので
あるが、どうだろうか?僕だけ?そう思うの。暫く前に、評判だという
あるお店で食した事があるのだが、そこもまた味が妙に濃かった。
しっかしそれは兎も角量が多い。でも朝食は牛乳のみだったので
頑張って完食。どうにかなった。パワーつけなきゃ。


「行きは海沿いで来たから、帰りは山を通って行きましょう」だとの事。
東播エリアの山沿いは、なかなか訪れる機会に恵まれないので、
これはいいかも。明石からR175を北へ。そこから幾つか県道へと
スイッチ。時折り混雑に遭遇するも、概ね快調に進む。


兵庫県北区の山中にある呑吐(どんど、と読むらしい)ダム
湖畔にて休憩。駐車場はライダーでいっぱい。大方は
マス・ツーリングの模様。大排気量車が目立つ。「スクーターで
来ている奴なんいませんねえ(笑)」だと。そうですねえ。
でも、いいですよ。上手く書けないけど、絶対いいですよ。うん。
あの立派そうな人達よりも、ね。


有馬温泉へ寄り道。実は生まれて初めて訪れた。
サンテレビあたりで流れているCMでしか知らない
「有馬グランドホテル」を横目に。でっかいホテルだねえ。
俺、こんなとこ絶対泊まる事ねえんだろうな。いや、別に
いいんだけどさ。しっかし有馬温泉って、こんな立派な
温泉街だったんだねえ。知らんかったわ。でも8DR氏、
「観光地なんて滅多に来ませんよねえ」てな感じの事を
ボソッと。僕も「まあ、そういうとこ避けてましたしね」と
これまたボソッと。何故か某所で展示されていたミゼットや、
メッサーシュミットの写真など撮ってから、そそくさと退散。


流れの良い有料道路、西宮北道路を経由しつつ、一気に山を駆け降りる。
遥か眼下に見えていた街並みに、やがて辿り着く。


再びR43へ戻り、そして17時過ぎ、今回のスタート地点であった
梅香交差点へと帰って来る。休憩を兼ねつつ少しお話を。
そしたら8DR氏、おもむろにスペイシーの後部荷物ケースから
小さな箱を取り出し、どうぞ、と。それはなんと日本酒
「若狭菊」300ml瓶だった。奥様と若狭を鉄道にて旅された際に
購入されたものであるらしい。僕が酒好きなの、このブログで
ご存知だったのね・・・ほんとに恐縮至極でゴザイマス。
そうです、早速頂いております。呑みつつ、頑張って書いて
おりまする。20時半頃から書き始めて、もうすぐ23時でありゃます。


そしてお別れを。またそれぞれの毎日へ。


8DRさん、今日はお誘い頂き、本当に有難う御座いました。
とっても愉しいツーリングになりましたよ。特殊な環境下での
活動から、日々気持ちが陰に篭りがちになりそうな毎日ですが、
お蔭様でちょいとばかりリセット出来ました。どうぞまた
お誘い下さいませ。


ああ、僕はおしゃべりな癖に言いたい事の一片すらも
マトモに言えないお馬鹿さんですので、失礼を承知で
この場を借りてふっと思いついた事を・・・
今度お会いする時は、9年前みたいにタメグチでいいですよー!
写真、時間が出来たらメールに添付しますね。

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おお、ここで丁度23時!何とか駆けましたぜ、そして書けましたぜ!


寝ますわ。明日からも大変だけんど、でも頑張ろう。うん、
頑張れる。明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさい。