胡散臭い噺を一席

我が進むべき道は幾重にも

すっきりと晴れ渡り、春らしい陽気の土曜日。


昨日も書いたが、土日は仕事の数が少ないので、
割り合いのんびりとやっている。


しかし今日はレギュラーの仕事の合間に、
臨時が入る。他にすぐに動ける人がいないから
はいはいと受ける。こうなりゃ何でも屋みたいな
もんだな。何でもやるよ、汚くてもしんどくても。


と思っていたら、何のこたぁない、ただの
通院の付き添いだった。これくらい楽な内容の
仕事は他に無い。これでそこらのバイトやパートの
倍近い時給なのだから資格って有り難い。
後は仕事量の問題かいな。まあ、今は修行中
みたいなもんだし、贅沢は。


落ち着くまで、まだまだ、もう数年は掛かるかな・・・
もしも僕の人生がひらけて行くとするなら、それは
30代後半以降になるのかな。でもいい、それでも。
ひらけて行けるように頑張るだけだ。昔、ある人に
「君は大器晩成型だ」とそれとなく言われた事が
あったのを思い出したけど、クソ能天気にも、その
言葉をちょいとばかり信じてみようかしらん?


話が飛んだ。軌道修正。


利用者さんはひどい認知症を抱えたバアサン。
あれ、見ると片方の目玉が無い。おやまあ。
どうしたものかと主任に聞くと、昔々、
ケンカしてぶん殴られ、潰されたそうな。
再度書くが、バアサンだ。ジイサンでは無い。
若い頃は女だてら(死語か)に暴れてたらしい。
でも今ではおとなしいもんだ。同じ会話を
エンドレスに繰り返し、たまに奇声を上げたり
わめいたりするくらいなもんだ。まあその程度なら
実に可愛いもんだ。いや、ほんとに。


そんなバアサンでも、人に感謝の意を伝える、
という気持ちは、しかしちゃんと持っており、
しきりにお礼を言って貰えたりして。
嬉しいじゃねえかよう。いや、ほんと嬉しい。
ボケてても何でも。


「ありがとう」って直接言って貰える仕事って、
世の中にはいっぱいあるのかもしれないけれど、
僕もそんな仕事のひとつに就いているのだねえ。


それなりの社会的地位にいた人、元ヤクザの
親分さん、アル中患者、統合失調症の人 etc...
担当してる利用者さんは、ほんとにいろいろ。


でも、どの人達からも「ありがとう」とか
「すまないねえ」とか言って貰えている事が、
実は今の、いい歳こいても不安定な僕をどうにか
支えている大きな要因であったりする。


だから、休みが少なくても、貰いが少なくても
どうにかこうにか頑張れる。

_____________________________________


なあんてね。真面目くさった事書いちまった。
こりゃあ似合わねええええええ。
せいぜいエロネタでも探せっての!!


馬鹿馬鹿しくなって来たので、寝る。
明日もちと早い。でももう少しだけ呑もうか。


仕方ないので、明日もいい日にしてみせますよ。
おやすみなさい。