林道日本一周の日記より Vol.5

旅するバイクと居付く猫

こないだから書いていたけど、今日は1月29日
以来の終日休みだ。朝は10時頃まで猫と一緒に
布団のなかでサンデープロジェクトなんぞを
ボケーッと眺めつつゴロゴロする。


その後、風呂を沸かしてバスクリンをドバと
ブチ込み、ラジオなんぞ聴きながら入浴だ。
そしてまだ日の高いうちから酒を呑む!!
ツマミは柿ピーとタクアンで充分だ。


あああ、休めたホッとした。疲れも
幾分とは云え取れました・・・
も一回風呂に入ろう。


と、こんな感じで1日が終わる、か。
他に大して書く事無いな。


ヒマだから久々に「音楽聴こう紀行」でも書こうかと
思ったけど、気が向いたのでこっちにする。
過去の栄光シリーズ(笑)じゃ。

________________________________________


・1997年6月22日(日)晴れ

昨夜はテントのペグ打ちを何度かやり直す程の強風だったが、
夜半に目を覚ました頃には収まっていた。5:20起床。
タマゴケーキとコーヒーで朝食。


ここは福島県郡山市と、耶麻郡猪苗代町を結ぶロングダート
三河小田川林道」の郡山市側、市町村境の峠まで
約6km程の所にある林道沿いの空き地。良い場所で
野宿出来た。7:30出発。


峠へ。ツーリングマップルによると、この峠は標高1370mの
大滝山の山頂直下にあり、中央分水嶺の峠であるらしい。
しかし名前は付いていないとの事。展望もうひとつ。でも
なんかいい雰囲気だ。9km程下って舗装路に。若干荒れた
箇所もあったが、いい道だった。


R459で桧原湖へ。途中、昨日は曇って見えなかった磐梯山
見る事が出来た。今日は日曜日。五色沼付近は観光客が
多い。しかしこれまで通過して来た関東近辺の観光地に
比べれば少ない方か。湖畔の県道2号より、金山峠へと
向かう林道(名前不明)に入る。ダート区間は結構
荒れており、ちとキツい。どうにか峠へと達するも、
何と峠はバリケードで封鎖されている。引き返しかよ?
しかし、ドロドロヌタヌタでガレていた、あの道へと
引き返す気にはなれない。バリケードの隙間を縫って
無理矢理通過する。こういうのいけないんだけど、
工事も何もやってなかったから許してくれ。金山峠を
越えればいよいよ山形県入りだ。


林道はそのまま県道234となり、更に綱木峠を越える。
峠を下りたある集落で、関東北部から東北全域にかけて
見られる「なべおさみ」が目印のいかにもインチキ臭い
サラ金の看板など写真に収めていると(注:僕はこういう
ミョーなもの好きなのだ。fotolifeに載せときます)、
通りかかった沢山の子供達に「こんにちわぁ!!」と
あいさつされる。地方の小学校なんかでよくやってる
らしい「あいさつ運動」ってやつか?気持ちがいいよね、
こういうの。


米沢市の市街地へ。サンクス米沢泉町店にて昼食の買物。
アンパン、チーズ入りパン、毎日骨太牛乳にて昼食。


JR米沢駅で小休止した後、R13へ。
雪を残した朝日岳を遠望しつつ走る。R13はやはり
交通量が多く疲れてしまう。南陽市までひたすら走る。
今日は、この南陽市まで。


実は、昨日林道脇で野宿してたら、空荷で走っていた
オフロードライダーと出会っていたのだ。僕と同じ大阪から
来ていたH君だ。彼はこの南陽市の中心部から少し離れた
所にあるキャンプ場にテントを張り、そこを拠点にして
周辺の林道をあれこれ攻めているらしいのだ。そのH君に
教えて貰ったのが今日の目的地である須刈田キャンプ場だ。


15時頃到着。市街地よりそんなに遠くないのに、何とも
寂しい所だ。一応民家はあるが、住んでいるのかどうなのか?
テントがひと張り。H君のものであろう。無人だから
何処かへ出掛けている様子。僕も早速テントを設営する。


エンデューロブーツを脱ぎ、リアバックからジーンズと
トレッキングシューズを取り出す。一応世間様から
浮かないであろう格好になってから市街地にある
赤湯温泉へ。共同浴場「あずま湯」に入る。料金は
何と100円だ、安いなあ。風呂から出たら次は買い出し。


キャンプ場に戻るとH君が帰って来ていた。一緒に夕食を。
彼は豆腐を主食に焼肉を食べていた。僕は飯を炊き、
麻婆豆腐を作って食べた。発泡酒350mlと500ml付きだ。


H君は僕と同い歳。彼とあれやこれや語り合いながら
夜は更ける。彼もまた、様々な想いを持って旅を
続けているようだ。


H君の誘いもあり、明日はここに連泊の予定。
静かでいい所だな、無料(らしい)だし、温泉も
そんなに遠くないし。

______________________________________


今日は特別だ。もう少しだけ書こう。長過ぎ御免。


・6月23日(月)晴れ

7:30、ズルズルと起床。残っていた麻婆豆腐にラーメンを
ブチ込み、そいつで朝食。11時頃、H君が走りに行こうと
言うので、空荷で出発。R113、R287と走り、西置賜郡
白鷹町にある黒鴨鉱泉から入る黒鴨林道へ。入口より
いきなりダートなのが良い。僕はあまり上手くないので
ノンビリ走るが、H君はあっという間に見えなくなる。
モトクロスか何かやっているらしいのだが、やはり
本格的に走っている人は違う。僕も精進せねば。


山小屋のある愛染峠へ。残雪の朝日岳が近くに、いい峠だな。
H君の提案で、峠から枝道へと入る。5km位で行き止まりと
なるが、最後は道幅40cm程となり、とても怖くて通れない。
彼は難なく通過し、行き止まり地点まで行っていた。
スゴイな・・・


愛染峠へと戻るが、峠より先は土砂崩れで通行不可との事で
引き返す。帰りはお互いのマシンを交換して走る。
同じスズキの、同じ系列のマシンではあるが、僕のマシンと
比較するとタンクが小さいのでニーグリップがし易い。
フロント周りも軽量化されているので、上手い人なら
ついついペースが上がってしまいそうなマシンだ。


16時頃キャンプ場に戻る。昨日同様「あずま湯」へ。
鉄火巻きといなり寿司のパックと99円のカップ麺、
朝食用のトマト1個、サントリーホップス500ml、
焼酎「純」25度を購入して帰る。


キャンプ場に居ついている猫が物欲しそうに
やって来る。H君は夕食(!)のポテチをやっていた。
食後、盛大なる焚き火を慣行。旅人の多い北海道じゃ
ここまで派手にはやれないよな、と2人してバカ笑い。


いいキャンプ場だった。でも明日は北上するか。
まだまだ北海道は遥か遠い。でも東北って楽しい!!


_______________________________________
_______________________________________


おおお、無駄によく書いたな。しかしあれだ、
書いている内に、当時の旅の気分がリアルに甦って来たよ。
もう、あんな旅は出来ないかもしれないけど・・・


でも、今は今でまた違った意味での旅をしてるよ、俺は。
最近はちょっと疲れていたけど、今日1日ノンビリ
出来たお陰で、明日からもまた頑張ろうって思える様に
なれました。うん、頑張ろう、まだまだ先は長いんだ。


嫌な出来事には、これからも山のように出会うのであろうな。
ウンザリするような悩みも、きっと一生付きまとうんだろうな。


でも、まあ、いいか。だから、寝るか。
なんかいい事ないかな・・・じゃ駄目だ。
自分の脚で探せ。少しは、動け。だ、な。


も一回風呂に浸かってから寝ますわ。


明日からも、きっといい日にしてみせますよ。頑張ろう。
おおお、妙に前向きだな、似合わないねえハヒャヒャフォ。


おやすみなさい。