深大寺ノスタルジア

明日は久々のお休みだぜ

拝啓・・・いや、敢えて前略。


どうですか、最近。便りが無いのは元気な証拠と
よく言いますが、君の場合は、最後の便りを
貰った頃、いろいろ苦しんでいたようだから
少し心配していましたよ。


僕ですか?相変わらずです。パッとしません。


現在は風変わりで怪しげな土地環境の中、一応は真面目に(?)
日々仕事に勤しんでいます。生来の気質でしょうか?
他人からしたら大変そうに見られてしまうかもしれない
特殊な状況に囲まれてはいながらも、しかし結構刺戟的で、
常に冒険的であると感じ、それなりにやり甲斐もあったり
します。



時の流れは図々しい程速くて、やや参っています。


あの頃、26歳だった僕も、今年で34歳になってしまいます。
この年代は中途半端ですね。老け込むにはまだ早そうだし、
かと言って、もう若くは無い事は隠しきれない事実だし。
でも、厄介な事に、僕の精神は未だ稚拙さを排除出来ず、
勢いにまかせっきりにしていた頃と現在とのギャップを
埋めるのに一時少し悩んだりもしました。


でも、最近はちょっと考え方を変えつつあります。


「精神と肉体の間に生ずるズレは、埋めるべきでは無い」


87歳の時間の中にも幼い光は確かに宿り、17歳の光の中にも
経験の有無とは無縁の深遠な空が在り広がる。


知らなければならないのではない、知ってしまう事で自ずと
積み上げてしまいかねない、しかし実は脆弱な「力と欲の塔」を、
如何にして築く事から逃れられるか、若しくは、手遅れになる
前にそれを微塵とすべく尽力出来るか・・・


相変わらず訳の解らない事を書いてますね。
こういう所で、成長していない事がばれてしまいます。
恥ずかしくも無駄な御託は、この辺りで止めておきます。



君の住む、歴史を感じさせる穏やかな町並みを
今でも時々思い出します。叶う事であるならば、
僕も将来、あの町のように緩やかに時が過ぎる
場所で、追われる事無く生きてみたいと切望・・・
とまでは言わないけれど、ふと思ってみたり
しています。


再会叶う事有りや無しや如何様に関わらず、我々の
過ぎゆく日々が希望と創造の光に満ち溢れん事を
切に願いつつ、ここに。


草々


追伸。
僕は毎晩、こう日記に認めつつ1日を終わらせています。
実際の所、それを実現させるのはなかなか難しいのでは
ありますがね。でも・・・


明日もいい日にしてみせますよ。