ニュータウン
今、NHKの特集を観ていて、かつて
こんな歌を書いた事を思い出した。
これもテレビの特集に影響されて、
そして僕もかつてニュータウンと
呼ばれてたであろう町に住んでいた
経験から勝手にストーリーを創ってしまった。
***************************************************
「ニュータウン」
１．いつもの様な何も変わらぬ朝 だだっ広い丘を切り開いた
このだだっ広いだけの街に来る いつもの様な何も変わらぬ朝の光
わざと苦くしたコーヒーを それらしく苦い顔して飲みながら
なかなか起きてくれない子供達を どうにかこうにかたたき起こすんだ
テレビの中で爽やかに笑ってる アナウンサーを今朝も忌々しく思いつつ
あんまり食べたくない朝食を 無理矢理押し込んで家を出るんだ
２．ここしばらくでぼくに起こったこと 会社のみんなは何故か知ってるんだ
いろいろ気をつかってくれるよ ホントはどうだっていいんだろうにさ
若いひとも そうでないひとにしてみてもさ ぼくみたいなのは増えてるらしくて
自分がそんなひとりだっていうのが これまた忌々しく思うんだよ
ぼくは今年から そう今年の春から 二人の子供と三人暮らし
今日もこのやたら静かな街から ぼくの一日が始まるんだよ
３．１９６６年の夏の終わりに オヤジたちはこの街にやって来た
それまで何処で何をして来たのか 実はぼくは全然知らないんだ
この街はその頃出来上がり あちこちから人々が集まって来た
その頃は若い人達であふれ 新しい時代にみんな夢を持ってた
時は流れ いろんな事が変わった オヤジもオフクロももういないし
若い人の街だったはずが 今では子供と年寄りが目に付くばかり
ニュータウン ニュータウンさ ぼくが生まれ育ったのは
むかしむかしこう言われたよ ここから未来が開けるんだって
ぼくはまだこの街にいるよ そう まだここで生き延びているんだ
４．日曜の朝ひとつ夢をみたよ オヤジの乗ってた７２年型のカローラ
タバコの匂いがいつもひどくて ぼくは乗るたびいつも車酔い
それが今ぼくのものになった やっと動いてる様なオンボロにもなったけど
ぼくは子供達と少しばかりの荷物を 狭っ苦しいカローラに乗っけて
生まれては死んでゆくいろんな街を 長い長い年月をかけて
巡り巡ってまた通り過ぎる 長い長い そうそんな夢さ
５．どうでもいい話なんだけど ぼくは携帯電話が大嫌いなんだ
だからあまり使わないんだって友達に言ったら 今時信じられないって笑われたよ
みんな軽くてもなんでもいいから 何かしら繋がりを求めているんだな
誰にも知られずひとりぼっちになることを きっと何より恐れているんだな
寂しさを幾つも噛み締めるなんて そんな時代じゃないんだろうな
笑えるね この街と同じだね ぼくもどうやら古ぼけてきたんだな
６．昔が良かったなんていうんじゃないさ いやでもどっかでそう思ってるのかな
でも戻りたいなんて思わないよ 無駄なことだってわかってるからね
子供達は何が何でも 幸せにしてあげなきゃね
みんなそれぞれいろんな悩みを抱えながら 次の時代を生きてゆくんだ
この街の様に このぼくの様に おまえ達が老いぼれていっても
でもぼくは父親だからね どんな時もおまえ達の父親だからね
ニュータウン ニュータウンか ハハ よく言ったものさ
あの頃の人達は ここから未来が開けるんだって
ここからすべてが始まるんだって きっと信じて疑わなかったんだろうね
誰か 教えてくれないかな 幸せって何なんだろうね
本当の幸せって 一体何なんだろうね
ニュータウン ニュータウンさ ぼくが生まれ育ったのは
むかしむかしこう言われたよ ここから未来が開けるんだって
ぼくはまだこの街にいるよ そう これからもここで生きて行くんだ
************************************************************
全部歌うと軽く１０分は越えてしまうので、
結局歌わずじまいで終わってしまった。
でもなんか哀しいから、歌わなくて良かったと思っている。
つうか、大概にイタイ。俺って奴。なんでこんなもんを・・・最悪。
でもやってしまう。もうどうにもならん。知らんよ、もう。
２７歳頃に書いたものだったと思うのだけど、
よくもまあこんだけガチャガチャ書けたもんだな。
独身で子供もいないし、両親も思いっきり健在だし（笑）。
我ながら呆れる。でも、今となってはこれも思い出。
明日はようやく休みだ。しかし来週、再来週と日曜も仕事・・・orz
今日はちょっと夜更かしします。寝ないぞ。
なんか、いろんな事思い出した。
明日もいい日にしてみせますよ。いい日、そう、いい日ね。
