あいりん地区の今

炊き出しに並ぶオッサン達

昨日18時より、あいりん地区にある某所にて
ある会議が行なわれた。


僕も参加したかったのであるが、主任の連絡ミスから
話が伝わらず、参加出来なかった。


精神障害やアルコール依存など諸問題を抱えた
ドヤ、または路上生活者の現状についての会議だったようだ。


今日、主任から参考資料を貰い、読んでみた。


お金にもならず、ある意味不毛ともいえなくも無い
状況にもかかわらず、あいりん地区のドヤ、路上生活者達の為に
奔走する奇特なお医者様が来ていたらしい。
話を聴きたかったなあ。


参考資料から一例を紹介する。


・60代男性 一人暮らし 生活保護(元野宿生活経験者)
・夏に下痢など体調を崩し、それからお腹の調子だけではなく、
 不安・焦燥感に駆られ「もうどないにもならん」と
 救急車を頻繁に利用
・食事量は減り、体重は数ヶ月で4kg減少
精神安定剤睡眠薬を多用
・「今は何もする気になれない」「何をしていいかわからない」と嘆く
 所謂「抑うつ状態」

この人は、ヘルパーが入る事で、どうにか状況を
改善しつつあるらしい。


僕が担当している利用者さんにも、似たような人がいたりする。

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自覚はそれなりにあったのであるが、僕は結構ハードな環境の人達を
相手にしていたのだなと、改めて感じた次第。


薄汚い最悪の街。しかし一歩その中に足を踏み入れ、
その中の人々とかかわってみると、いろんな事が見えて来る。


それはボタンの掛け違いなのだと思う。
誰だって落ちぶれた、哀しい人生なんて嫌な筈だ。
しかし、何処かで何かが、そう、ほんの些細な何かが狂った為に
落ちてゆく、戻れなくなってゆく、そして自身を見失う。


自業自得か、それとも神様の悪戯なのか。そいつはわかんない。

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僕はある日傍観し、ある日観察し、ある日凝視する。


これが僕の性分らしい。

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先日、いつもそばを通りかかっていた雑居ビルの中で、
この地区のクスリ売人の元締が捕まったらしい。


パクられたと聞く博打の一団が、もう丁半博打を再開してるみたい。


なんでもアリかよ・・・はあ・・・


でも、この地区の有り様をもう少しみてみたい。
僕は特別な体験をさせて貰ってる、と考える事が出来る・・・


と、思う。うん、そう思おう。じゃなきゃしんどい。
でも時々ほんとに面白い。だから続けられるのかも。


最悪な人達を見て、ウンザリしつつ、しかしだからこそ
自らの生き方に、行く末に本気になりたいと思ってね。


ある意味、最悪な連中に人生教えて貰ってるのかもね。


皮肉だね。


ここらでやめる。じゃあ。


明日もいい日にしてみせますよ。


じゃね。