アルバム「夢よ叫べ」



夢よ叫べ

夢よ叫べ



今日は忙しかったんだけれど、何と言うか、
特記事項の無い日で・・・


そんな日は (・∀・)コレダ!!!



今夜聴いたのは、遠藤賢司の1996年に発表されたアルバム、
「夢よ叫べ」。


先日マーティンギターを特集した雑誌を立ち読みして、
遠藤賢司がD-35を使っていて云々・・・なんて事を書いたが、
それを拍子に、久々に聴きたくなったのだ。



遠藤賢司は1969年にデビューしている。
アコースティックギターにハーモニカの弾き語りスタイル。
所謂当時隆盛の「フォークシンガー」の枠で括られて
しまいそうなポジションの人のように思えるが、
その初期のアルバムを一聴すれば、アタマひとつポンと
飛び出しているのがすぐ解る。



細野晴臣と10代の頃に偶然仲良くなり、彼がその後結成した
伝説的バンド「はっぴいえんど」をバックに従えて(事情から大瀧詠一は抜き)
レコーディングしたのがデビューアルバム「niyago」。
冒頭の「夜汽車のブルース」での一節


♪夜汽車はああああっ 走るのおおおおおでえええすっ!!!!!


この強烈な叫びを聴いただけで二十歳そこそこの僕はしびれてしまった
訳なのですよ。


つまり、今から十数年程前。つまり、「niyago」が発表されてから
その時点で既に約20年も経っている時代にしびれてた・・・orz


全く古臭さを感じさせないのだ。同世代の吉田拓郎の曲も、かぐや姫の曲も、
ある意味時代を感じさせられるが(まあ、それがいいんだけどね)、
この人の曲はどう聴き直しても古臭さが感じられない。


風俗や流行ではなく、何時の時代にも変わらない、些細な、しかし
普遍的な人間の有り様を、何らの装飾もつけずに、そのまま歌詞に
しているのだ。そうなっては古びる訳が無い。


ジャンルでは括れない。


フォーク、ロック、パンク、テクノ、ポップミュージックの
およそあらゆる形を、無理を微塵も垣間見せずに体現している。


何でもかんでもありな人なのだな。こんな人他にいない!



イカン、「夢よ叫べ」の話しなきゃ・・・
でも、眠くなってきたのでなるべく簡潔に。


冒頭はエンケン遠藤賢司の愛称)のアコギと鈴木茂のエレキのみで
畳み掛ける「俺は勝つ」


このアルバム発表のしばらく前にカムバックした早川義夫への
オマージュだとすぐに解る、愛情溢れる、しかし妥協の欠片も無い激しい曲だ。


♪俺は負けない 君だけには負けたくはない
 
 (中略)
 

 喉が張り裂け 血反吐いても 
 たとへこの腕が 千切れ飛んでも
 俺は負けない 君だけには負けたくは無い・・・




2曲目に来るは、今は亡き、かの岡本太郎氏に捧げる「裸の大宇宙」!!


ドラムに元頭脳警察のトシこと石塚俊明、ベースに、元子供ばんど
子供ばんどうじきつよしって、もう音楽捨てたのかなあ?凄いギタリスト
だったのに・・・キャスターや俳優やっちゃったりして。いや、現在の
活動を僕が知らないだけか???)湯川トーベンを迎えた「遠藤賢司バンド」の
真骨頂とも言える、あまりにも男臭い爆裂ロックンロールだ。


この曲で特筆すべきは、ギターにある。エレキではなく、マーティンD-35に
ディアルモント社製のサウンドホールに外付けするピックアップを
取り付けて、3段重ねのマーシャルアンプを通して、爆音を鳴らしている事か。


こんな音他に聴いたこと無い(笑)。


爆音の後に続くは、しっとりと優しいラブソング「おでこにキッス」。
アコギと、旧友、細野晴臣が弾くベースのみの素敵な曲だ。
先程までの鬼神の如くの叫びボーカルとうって変わって、
囁くような優しさが滲み出ている。


この2面性がエンケンの魅力だ。他にこれほど極端に歌唱法を変えられる
歌い手を、少なくとも僕は知らない。


ピアノのインストゥルメンタルや、グレッチ・ロックジェットを抱えての
爆裂ロックンロール、呑気なブラスバンドで微笑ましく歌われる
日本サッカー応援歌などを経て、ラストへ・・・


アルバムタイトル曲「夢よ叫べ」。


あえてここで歌詞は載せないが、その歌唱、歌詞、井上陽水のアルバム
「氷の世界」のアレンジを担当した元モップスの名アレンジャー、
星勝のストリングスアレンジがこころに唯事ならぬさざ波を
引き起こす、このアルバムラストを飾る素晴らしい曲だ。


CDなのに総録音数47分58秒。


短い!


しかし中身は充分に、相当に濃い。まさに名盤だ。


そして現在、御歳58歳!!!
今も変わらず高いテンションを保ち続ける奇跡の歌謡いとして、
その存在を高らかに・・・


一度そのライヴを体験しておかねば。忙しくてなかなかなのだけど。
観ておかなければ・・・

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無理矢理なんとか書きました。しかしもうここで限界!!!!



これ以上書き続けると  qあwせdrftgyふじこlp
な精神状況になりそうなのでもう寝ます。


朝も、夜も弱いのですよ。寝るしかないのですよ。


明日もいい日にしてみせますよ。
懲りずに、今回もこう書けた。おやすみね。