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- アーティスト: 奥田民生
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1998/03/18
- メディア: CD
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奥田民生に関してはそれほど知らない。
特別にファンであるという訳でもない。
このアルバム「股旅」も、2000年頃、なんとなく
購入したに過ぎない。発表は1998年だったかな?
1998年当時、僕はプータロー状態で、短期のアルバイトを
あれこれ探してはどうにかやり過ごしていた。
夏が来ると、まるで何かから逃避するかのように北へと
旅に出た。
北海道には小さな、オモチャのようなギターをバイクに
積んで持って行った。夏の北海道は旅人達の天国。
全国各地から訪れた、十人十色の旅人達との出会いと
別れを繰り返し、僕は好きなようにさすらった。
ある女の子と知り合い、その子の前で(酔っ払った拍子に)
奥田民生の「さすらい」を適当に歌った。
「民生の曲だったらイージュー★ライダーも知ってる?
そっちも聴きたい!」
知らなかった・・・それほど奥田民生に興味なかったから。
奥田民生というミュージシャンには、今でもそれほど
興味がある訳ではない。
しかし、例えばテレビに出て何か歌っているのをみかけると
何だか気になって観てしまう。
むかーし、無理矢理連れて行かれたカラオケで、一緒にいた奴が
ユニコーンの「大迷惑」をがなっていた。下手糞だったけど、
曲自体は何だか面白いなと思った。
テレビで、「デーゲーム」という曲のプロモビデオがやたら
流れていた。ユニコーンと坂上二郎さんが共演した異色作だ。
観ていて、何の違和感も無い事に驚いた。
何なのだろう、この奥田民生って人。
サウンドはまさにロックなのだけれど、歌詞や、歌い方、いや
それよりも何というか、醸し出される雰囲気に、何処かフォーキーな
ものを感じさせるのだ。
♪たった一度きりのなつかしい人生
指折り数えて日が暮れた いい日だった
おかげで 恋のかけらを たぐりよせては 思い出しては
「恋のかけら」
♪雨は降る 右に港 左には砂浜
風はなく 鳥が鳴く のら犬が横切る
この海の先は 外国なのか
「海猫」
♪まわりはさすらわぬ人ばっか 少し気になった
「さすらい」 矢野顕子氏の素敵なカヴァーを此処に・・・
ユニコーンや、ソロになった奥田民生の他のアルバムが
どのようなものなのかは知らない。
でもこのアルバム全体にさりげなく流れる冷ややかな
漂泊感が好きだ。
下手にカッコを付けず、力をおよそ抜きつつも、
しかし最後にホロ苦い余韻を、それでも気持ちよく
残してくれる。今日2年ぶり位に聴き返して、突然
そう感じた。
いや、ファンの方からしたら「アホか」と吐き捨てられそうな
今更ながらの感想ではあるが。
だからといって、これからユニコーンや奥田民生の曲を
あれこれ知ろうとは思わないけどね。
さて、今夜は母が友人と食事に出掛けてしまい、これから父のために
夕食を作らなければならない。いろいろ考えた挙句、
冷蔵庫に残った食材で八宝菜モドキを作ろうかと思う(モドキかよ)。
僕はあまり食べたくないので、作るだけ作ったら風呂入って寝よう。
従ってこの駄文も、唐突に終わらせる。書いてて疲れてきた。
明日も、そう、明日もいい日にしてみせますよ。では。