シングルマン

シングルマン



仕事より帰宅後、部屋の掃除をする。
その際、CDケースをゴソゴソいじる。


ふと、取り出したのはRCサクセションのアルバム、
シングル・マン」アナログ版は1976年発表のもの。


忌野清志郎率いるRCサクセションは1969年に、アコースティック
ギター2本とウッド・ベースという(南こうせつの「かぐや姫」と
同じ編成の)フォーク・トリオとして「宝くじは買わない」でデビューする。
1972年(おお、僕の生まれた年だ!)、「ぼくの好きな先生」の
ヒットにより、シーンに躍り出たらしいのだが、結局1発屋さんで終わる。


しかし細々と活動を続け、徐々にロックへと移行していく。このアルバムは
様々なゴタゴタの中でようやく発表されたものらしいのだが、結局、
僅かな期間の内に廃盤へと追い込まれてしまった。どうやっても
RCは売れなかったのだ。メンバーはさぞかし腐っていた事で
あろう・・・


清志郎の悲痛なまでに力強いヴォーカルが、胸に沁みる名盤だ。
「ヒッピーに捧ぐ」などは、初めて聴いた時、涙が出そうになったほど
感動してしまった。こんなに素晴らしい作品集なのに、当時全く
売れなかったという。RCがその数年後、もうすぐ大ブレイク
しようかという頃になってようやく再販されたのだと聞く。


このアルバムの中で個人的に好きなのは、地味で、目立たないけれど、
聴きこむほどに、歌詞とヴォーカルの切実さに圧倒される
甲州街道はもう秋なのさ」である。
甲州街道を、クルマではなくオートバイで走った十数年前の
秋を想い出した。今、季節は真夏を迎えようとしているの
だけどね・・・


「街道を 走るバイクに秋の陽が あの娘のこころに 届け旅人」



ああ、限界・・・_| ̄|○ 僕に創造者としての才能はないのだよ。ははは。



まあ、何でもいいけど、こう書くのだよ。はい、
明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさいzzz...