資格を取得してきた

車椅子いろいろ

精神障害者ホームヘルパー資格取得講座を
今日修了してきた。


先日の実習の報告会をしたり、精神科のお医者さんの
話をあれこれ聴いたりした訳なのだが、印象的だった
のは、昔の精神障害者に対する処遇についてのお話。


明治〜昭和初期、さらに終戦辺りまで、精神障害者
対しては、私宅監置の方針が主たるものであったらしい。
私宅監置、つまるところが座敷牢・・・
人目につかぬ様、生涯閉じ込めておくのである。
「あの家からキチガイが出た!」なんて事が知れ渡れば
最悪の場合村八分もありうる訳で。


精神病院の設置は大正8年の精神病院法にて制度化されたものの
実情はおよそ設置は進まなかったらしいからこの有り様なのだ。


しかしその後昭和30年代〜40年代前半にかけて、精神病院の
増設がかなり進んだらしい。時代は病院収容主義となっており、
おかしな奴がいたら、とりあえず精神病院に押し込めておけ、ってな
感じだったみたい。当時は薬物療法も未発達だったし、政府からの
補助も出たから、病院増設には更に拍車がかかったのだろう。
ちなみに、精神病院の8割がたは私立病院であり、利益を優先
させる為に(つまりベッドを常に患者で埋めておく為に)、社会復帰
ではなく、拘束と閉鎖を目的にしていた病院も多かったようだ。


黄色い救急車」などの精神病院関連の都市伝説があれやこれや
生まれたのも、もしかしたらこの時代なのであろうか?


そんな事情の中で起きたのが1984年の「宇都宮精神病院事件」だ。
看護職員の暴行により、患者がむごい死に方をしたのである。
何でも、患者に向けて麻酔銃を発射したり、医師ではないただの
職員が死亡した患者の解剖を勝手に行なったりとメチャクチャで
あったらしい。恐ろしい話だ。


この事件を契機にして、法律改正が行なわれるのだが、現在でも
精神障害者の社会的立場は、知的障害者身体障害者のそれに比べ
まだまだ低いものである様だ。知的・身体障害者に比較すると、
障害者手帳の恩恵もおよそ受けていないと言える。


身体的な障害を併発している方も多いのであるが、一般的には
精神障害者は、はた目にはそれと解りづらい。
その辺りがネックになっているともとれる。


いろいろ考えさせられる講習となった。書き足りないけど
収集が既につかなくなっているし、頭が回らなくなって
来ているのでこの辺で唐突だが書くのやめる。


さて、早速月曜日から精神障害者の利用者さんのお宅に出向く
スケジュールが組まれてしまった訳なのだが・・・


ま、やってみるしかないか。とりあえず明日は休みだ。
寝よう。