久々の大阪城

今日から5ヶ月ぶりの
入院生活である。


とは言え今回は大体
1週間程度で、前回の
ような大掛かりな手術
ではないのでそんなに
心配はしていなかった。


しかし先程担当医からの説明など受けていると次第に不安感が
ぐりぐりと湧いて出て来る。大体往々にしてこういう説明は
最悪の事態についての説明なんてものが付いて来る。いちいち
不安を煽るような事を言われるのでこちらとしてもいちいち
不安になってしまうものである。とりあえずはもう医師を信用して
任せるしかない、運を天に任せるしかないのである。今回のオペが
成功すれば(2〜3時間程度で済むらしい)一応僕の身体からは
癌細胞が(ほんとに一応、だろうが)なくなる事になる。
これも信じるしかないし、駄目ならもうなるようにしか
ならないだろう。

今日の昼食。あまり食欲は無いのだが、また当面まともな食事が
摂れなくなりそうな感じなので時間をかけてどうにか食べた。
それでもご飯は残してしまったなぁ...オペはいきなり明日だ。


21時にはもう水も飲めない。明日明後日は絶食で、日曜日の
昼から全粥が出るらしい。内視鏡咽頭に出来た腫瘍を完全に
除去してくれるという。食道がんの方が重要であり、こちらは
今の所最初期らしいのでそのままにしていたが、体力も手術に
耐えられるだろうとの事で今回の流れとなった。以前から出て
いた話なのである。でもこうして病室でぽつんと居るとやはり
不安だってばさ。参るぜまったく...弱いねえ僕は。


明日は15時のオペ開始予定だが、僕の前にオペを受ける方が
いるらしく、その終わり具合で時間は前後するらしい。
今晩眠れるかなぁ、まあ以前処方し貰っていたレンドルミン
残っており、服用してもいいとの許可も出ているのでそいつを
飲んでとっとと寝てしまおう。今日は雨が時々降ったけど、
明日からは良い天気になって行くらしいし、久々の大阪国際
がんセンター病棟から見た大阪城公園も、やがて桜で埋め尽く
されそうな感じだ。無事退院した頃には桜は満開になっている
だろう。きっと上手く行くさ。そして気分良く春を迎えるのだ。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。