坂をのぼって

淡々と過ごしている。
時々涙が出そうに
なったが、しかし
不思議と出なかった。


自分に何が起こって
いるのかを判断するのは
再来週の事なのである。そこからどうすればいいのかを
考えるのもそれ以降の事なのである。昨日は流石にネットで
調べまくった。色々な事が書かれていた。一喜一憂したのも
事実だ。しかしもう見ない。ただ、食生活その他に多少気を
つけるだけである。仕事も忙しいので1日は瞬く間に過ぎており、
明日もまた色々待っている。それはいい事だろう。


仕事場の経営者と先輩は実に心得ていて、何事もなかった
ように普段通り接していてくれる。それでいて心遣いが
垣間見える。ありがたいと思う。以前の職場に我慢して
留まっていたら、もしかしたらもっと酷い事になっていた
かもしれないのだ。取り敢えず、淡々といつも通りケアマネと
しての仕事を続けるだけである。


移動中、ちょっとした坂道を登った。坂のてっぺんらしき
所へと向かう。僕の人生もまたよく解らない登り区間
差し掛かっているのかもしれない。その先どうなっている
のかなんて知らないけど、行くしかない。これまでもそう
して生きてきたのだからこれからもそうなのである。


慌しかった5月も終わり。明日から6月である。嫌な季節に
入るが、気持ちまで滅入らないように、自然に振る舞いたい。
淡々と、坂道を登るように。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。