歌いたい

わたしには泣くことしか
できないけれど
泣くことすらできなく
なったらそれはもう・・・


世の中で生きていくのは
なんだろう
どちらかといえばつらい
ことだらけ
あのひとはそのつらさに
耐えられず
ある日消えてしまった誰にも言わず


わたしはまだ泣けるのだな
弱い自分を認めてやれるのだな
消えたくない


わたしには泣くことしかできないけれど
泣くことは本当は力のいること
まだ生きたいから泣けるのだ


あなたのかなしみが消えないのなら
わたしのかなしみと重ね合わせて
それを涙の中で昇華させよう
失うかなしみを受け入れてしまって


あなたは存分に泣いていいのだ
弱い自分を認めていいのだ
消えるな


あなたには泣くことが残されている
泣くことは本当は力のいること
まだ生きたいから泣けるのだ

______________


なんだろ、病んでるな俺。でも久々に書いた詞には一気にメロディも
舞い降りて来た。先日自殺したある高齢者の事が引っ掛かっていたのと
自分自身も気持ちがきつくなっている事が被さったのかもしれなかった。
Em7→A7→C→Gのコードをズンズンチャララなニール・ヤングみたいな
(久々だな)弾き方で。聴いてくれる人にドン引きされそうだけどどこかで
歌いたいな、ずっとしんどくて何もする気が起こらなかったけど、何かを
した方がいい。少なくとも今の俺は。


20代の頃、夜中のアーケード街で色んな歌を創っては歌っていた。
随分歳月が過ぎて色々と変わったけれど、俺のアタマの中身は結局
何も変わってなかったんだな。でもいいじゃんそれで。変なやつで。
あの頃も気持ちが重かった。それを埋めたいからかどうだったからか
知らないが、言葉と音がもの凄い勢いで舞い降りて来た。もうあんな頃の
しんどさを経験したくないけれども、経験した事自体は決して無駄では
なかったと思いたい。苦しんだから、今があるのだ。生きていきたい。
歳食ったからってかっこつけたくない。プライドなんて捨てたらいい。
泣けるのならば、思う存分泣けばいいのだ。まだ俺は泣けるのだ。
泣きながら生きていきたい。そして、前を向きたい。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。