お別れになるのか?

昨年心身のバランスを
崩して以来、全く乗って
いなかったわが愛機たる
アフリカツイン。


体力的に、というよりは
精神的に「乗れなく」なって
いた。その他仕事やあれやこれやで何もする気が起きなくて、ついには
売却を検討するに至った。明日は業者がやって来て下取り査定を
行なう事になっている。そこで久々にバイクカバーを取り外し、ATに
ワックスをかけてやった。そして昨年初夏に取り外して以来だった
バッテリーを再充電して取り付けた。簡単な整備の後セルスイッチを。
一発とはいかなかったがエンジンは無事始動。聞きなれたあのエンジン音が
鳴り響いた。三脚なんか立ててATに跨って写真を一枚。こういう撮り方したの
実は初めてだったりする。あんなに色々と旅に出たのにATに跨って撮った事って
意外となかったよな。


この後、近辺を走ってみる。心身のバランスを崩した頃は乗る事に恐怖
すら感じていたが、今日乗ってみると何だろうか、不思議と以前の
好調時と同様に操れた。別れが近付くと得てしてそんなものなのかも。
決して速いバイクではないが力強さはしっかりと感じる。やっぱり
良いわこのバイク。でも、査定額に納得が行けば手放す事になるのだろう。
消耗品や任意保険、車検などの経済的な負担もあるが実はそれらはどうにか
なる。でも、乗らないバイクを所有し続ける事はATに対して失礼だと思った。
今後もバイクに乗る機会は今の所増えそうもないのだし。


頼りない男を乗せて風を切って突き進む威風堂々たる重爆撃機のような
マシン。手放すのかもう少し乗るのか悩んでいるのです。変化の春なのだ。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。