街の風を受けに

釜ヶ崎・2007年

新しく来た街の中に潜んで
いる様々な問題に今日も
向かい合っている。


僕が関わる案件はまだ
まだ序の口なのは今も
あまり変わらないが、
この半年ちょいの日々は
実に学ぶ事の多い日々で
あった。これからも頑張りたいと思う。でも、最近かつていた街の
風が懐かしくなって来た。そこに戻る気はもうないが、いち来訪者と
してまた訪ねてみてもいいかなあと。平日休みの時などに久々の
折りたたみ自転車でポタリングよろしく訪れてみたくなった。
世話になった事業所の方にも近況報告にも行きたい。なにより長年
通い、散々受けて来たあの街の刺戟と猥雑さと混沌さの中に少しだけ
身を置いてみたくなったのだ。


ドヤ街があり、昔の同和地区があり、普通の下町があり、歴史もある。
当時はそんな混沌に麻痺していたのかごく当たり前に全てを見て
いたが、今ほんの半年とは云えまるで違う街で仕事をして想い
返すと、あれはあれで大変貴重な経験だったのだなと感じている。
何をする訳でもなくただ自転車で通り過ぎるだけになるだろうが、
またあの空気感の中に少しだけ身を置いてみたいのだ。今の僕は
あの街から始まったのだし。世間的には忌み嫌われるイメージ
ばかりが先行するし、それもやむなしな所もあるが、でも実際に
街に深く入って行くと様々なものが見えて来る。奇妙な愛着が
湧いたのかもしれない。平日休みに行ってみるか。でも次の
平日休みって何時だっけか・・・


規律の整った法人に勤めているが、僕は少し変わっているらしい。
違うよ、皆さんが変わっていないと感じているだけだ。自分が
普通の人だと思い込んでいるだけだ。普通の人生なんてない。
色んな人生だけがそこかしこに存在しているんだ。でも、僕が
あの街で経験した事は、人には話していないが確かに変わって
いたかもしれない。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。