返却

初積雪

朝、いきなり雪が降り
出して、あっと云う間に
積雪した。こりゃすごい。


今回の冬は何だか寒く
なりそうな気がするな。
試験の頃もさぞや寒く
なる事だろう。


雪はしかしすぐに止み、
青空が見えて来た。でも風は強く寒い寒い。午前中はそうして遣り過ごし
昼から出掛けた。事業所から支給されていたユニフォームをクリーニングに
出していたのだが、それが戻って来たので事業所に返却に行くのである。
ショッピングセンターでお菓子の詰め合わせを購入して電車に乗る。
昼過ぎの電車は空いている。寒風は窓ガラスで遮られ、陽射しと暖房の
相乗効果で車内はぽかぽかしている。参考書を読みながら思わずうとうと
してしまった。呑気なもんだまったく。


毎日毎日降りていた駅。僅か数日前まで利用していた駅。しかし何故か
もう大分前の事のような気がしている。たった数日しか経っていない
けれども僕にとってはもう遠くなり始めている。交差点の信号待ちで
左折しようとしていた、とあるデイサービスの職員さんが乗る車とすれ
違った。その女性は僕をちらりと見たが、僕が普段着だった為気づくのが
遅れたようだった。すんでの所で「あ!」と気づき頭をぺこりと。何で
こんな時間に私服でいるのだろうと思ったかもしれなかった。退職を
伝えていない事業所が少しだけあったが、そのひとつだったから。


事業所にユニフォームを返却したら後は源泉徴収票を送って貰うだけ。
それでこの事業所との縁も完全に無くなる訳だ。勿論後任の方々からの
問い合わせがあれば何時でも受けるが、恐らくもう大丈夫だろう。
無責任と思われるかもしれないが、そう思わないと無駄に不安になって
しまう。去った者は後を振り向かない方がいい。大概ロクな事に
ならない。やって来た人や残っている人の邪魔にしかならないから。
経験的にそう思った。


明日は少し早いけれども部屋の大掃除をしよう。年末に掛けてまだ
少しばたばたしそうなので今の内に。明日もいい日にしてみせますよ。
ではまたね。