伸びゆくハルカス

帰宅して観たテレビの
ローカルニュースで、
何時も何処かで見て
いた建築中の高層
ビル「あべのハルカス
が、本日高さ300mを
突破したとの事を
知った。


横浜ランドマークタワーとやらを抜いてビルとしては日本一の
高さになったとかならないとか。どうでもいい話ではあるが。
しかしあの野暮ったかった天王寺にこんなものおっ立てて
全くどうするんだよとの疑問は見る度尽きない。日に日に
にょきにょきと伸びゆく姿を見るのはそれなりに面白かった
けどね。


仕事場たる下町の片隅から、少しずつ伸びているのが見えていた。
何時しかそれは周辺地域には不釣合いな程ににょきにょき状態と
なっており、今年の大型連休に見に行った東京スカイツリー程では
ないものの、天高く伸びて行った。その過程を、僕は見ていた。


以前も書いていたかもしれないが(まあどーせ誰も覚えちゃいねえ
だろうが)僕はこの天王寺と云う街には何となく思い入れがあり、
隣区である西成から流れて来た拭い難い野暮ったさや古臭さが
漂う雰囲気が好きだった(すぐ隣には飛田新地なんて遊郭街が
あるのですよ。ドヤ街たる釜ヶ崎だってすぐそばだ)。その風に
吹かれまみれて来たんだっけかね、もう何年も。ああいやだいやだ。
いやになるけど、思い出が山ほど重なっている。消したくても
消せない。今の所消す気は無いが。


ハルカスなるビルヂングが伸びておりますなあ。僕が好きだった
風景はどんどんと消えて変化して跡形も無くなって、また新しい
誰かがその風景を好きになるのだろうな。


今月は忙しかった。結構大変でした。でもまあどうにか乗り越え
られそうかなあ。そうだったらいいな。この大変さも何時しか
消えて、懐かしいものになっちまうのだろうか。消えて変化して
跡形も無くなって、また新しい誰かがこの大変さを違う形で
引き継いで行くのだろうか。莫迦だね俺は。気が遠くなりそうな
事ばっかり考えちまう。


8月も明日で終わりですか。明日もいい日にしてみせますよ。
ではまたね。