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おばあさんが恋の話を
している
戦争と没落と耽美と
復活まで
もたらされた時代の話を
350円のモーニング
退屈な一日のはじまり
時代の話をいくつもしている
恋から家族から相続まで
赤ちゃんから殺人まで
コーヒーがおいしい
退屈な毎日の潤い
下町の狭くてきたないあれこれの
話をしている
福祉や不正や政権の話まで
もうすっかりと夏らしい
蝉はうるさすぎるじゃないか
片隅で生きている どうあっても生きている
誰がどんなおかしなことをしていても 生きるしかない
なんにもかわらずに あえてかわらずに
こんなおかしな時代 こんないらいらした時代
夏はめかし込んだいらいらしか持って来てくれないんだ
蝉はうるさすぎるじゃないか
アイスコーヒーを 恋するおばあさんのために
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特段の意味はないのです。疲れた休日でした。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。