清濁の狭間

冬景

各利用者さんの元へと
月に一度の定期訪問。
モニタリングを実施。


僕が作成したケアプラン
通りにサービスが提供
されているか。利用者
さんの満足度や、目標
達成度は如何なものか。


まあ、訪問して取り敢えず「こんちわあ、元気でお過ごしですかあ」
などと間の抜けた事をぬかしつつ様子を伺いに行くだけなんだけどね。
しかし利用者さんやご家族(土地柄、独居者が多かったりもするが)の
話を聞きつつ雑談も交えつつ、現状を知る大切な機会でもある。


僕の担当はまだまだ少ない。しかし担当を増やす為の営業廻りは
中途半端に忙しくなっているのでなかなか出来にくくなっている。
でもそんな今だからこそ、しっかりとしたモニタリングを行いたい。
この先担当はどこまで増えるのだろうか。


先日、僕は担当する利用者さんの訃報に接した。彼の悲惨を極めた
人生の最後の最後に立ち会う事となったのだった。これから
どうすればより良き支援が提供出来るのかとあれこれ思索して
いた矢先だったので、大層残念に思っている。

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これは綺麗事。その心底では、ああ、担当が一人減った・・・


綺麗事を真剣に思索した僕の想いに嘘偽りは無い。が、しかし
一方で担当が減った事で生じた銭勘定をしてしまったのもまた
嘘偽り無き事実だったりもする。


曖昧さと清濁の狭間で仕事をしているケアマネさん達に幸あれ。
僕も、そんな狭間にそろそろ放り込まれそうな気がしている。


自ら律するのか、流れに抗せず呑み込まれるのか。
僕はこの先どちらを選択するのだろうか。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。