いい仕事

空

昼過ぎまで雨。
風も凄かった。
雷も鳴った。


おかしな気候である。


強風に傘が吹き
飛ばされてしまった。


濡れながら、寒風の中
走る。

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先ほど、辞めた元主任から電話が入った。どうやら新しい就職先が
決まりそうだとの事。ささやかながら、僕もほんの少しだけ口添えを
させて貰った関係上、そして散々世話になった関係上、こんなに
嬉しい事はない。


「j-45ちゃん、ほんとにありがとねぇ」 


「何を仰いますやら、ケアマネさんの空きでも出来たらさ、
 僕も呼んでよね。ああ、もうサ責でもヘルパーでも何でもいいや!
 ははは!!」


「契約は後日になるし、働きだしてから落ち着くまで、まだまだ
 かかりそうだけど、落ち着いたら就職祝いしてよね、j-45ちゃんの
 ケアマネ合格祝いも、今更ながらだけどさせてよ、みんな呼んで」


「そうだね、何にせよこれからさ。大変なのもこれからだけどさ、
 でも、頑張ってればきっともっと良くなるよ、きっとね・・・」


「ほんっとにありがとね。これからも宜しくね。あんたは身体が
 あんまり強くないんだから、無理しちゃあかんよ」


「お互い様さ。これからもっともっと忙しくなるんだから、きっとね。
 少しでも楽しく仕事が出来るよう、どうにかして行きたいよね!」


相談が出来る人が居なくなってしまい、孤立無援上等だと意気込んで
いたきらいもあった。しかし、こうして繋がりは続けていけるのである。
これからはあんまり無理をせず、気を張り過ぎず、自分独りで全てを
背負い込まず、生まれた繋がりを大事にしつつ仕事をして行ける様に
心掛けたいと、切に願い始めている。


僕の狭くなってしまった世界を、今一度広げてみたい。出来るだろうか?
何もかもが狭くなり過ぎていた。


これから、もっと面白く、もっと質の高い仕事が出来るのではないか。
そう、もっともっと心を解き放ってみれば。まあ、所詮は介護職。
稼ぎはもうひとつアレなのだけどもね・・・・


でも、それでもいい仕事がしたい。世界をもっと広げたい。
その結果として何処かの誰かの人生に、のっぴきならぬ人生に、
僅かなりとも云えど好転を約束すると胸を張って請け負えるのならば、
こんな仕合わせな事は他に無い。そんな気がする。


うわあ・・・ひゅーひゅーかっこいい!! すんません少し酔ってます。
戯言ご勘弁をば。

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いい仕事云々なんざと書いておりますが、明日は完全なる定時退社を
画策しておりまする。


仕事よりも、もう随分縁のない恋愛よりも遥かに大切なイベントの為に。


ボブ・ディラン来日公演。Zepp Osakaにて。開演は19時。絶対に定時退社を!


ディランは、きっといい仕事振りを魅せてくれる。そう信じている。


明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。