ブランコの無い公園

ブランコの無いブランコ

もう暫く前からになるが、
あちこちの公園の遊具が
取り外されている。


ブランコもご覧の通り。
怪我をした子供がいた
らしい。安全確認の為
外したが、元に戻される
気配は何時までたっても
無い。


ずっと、このままにしておくのかもしれない。


ブランコを外す切っ掛けを作った(語弊あるかな)子供の、その母親は
もしかすると市役所にでもクレームをつけたのかもしれないな(いや、
違ってたらほんとに御免なさいね)。それでこんな有り様に?
こんな危険な遊具を置いておく方が悪い。もしかしたらそんな事を
言い出した人がいるのかもしれない。悪いのは、遊具を置いた方。
運動神経や自己防衛能力が、情けなくも衰えた子供の所為では無い、と。
いや、整備不良やら何やら他にも事情があったのかもしれないが。

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僕が子供の頃、ブランコからジャンプした弾みで、何故か顔から
地面に突っ込んでしまった事があったっけ。顔中擦り傷だらけ。
赤チンを塗られて(1980年前後、我が家にはまだ赤チンがあった)
ハイ終わり。今後は自重する様に・・・と母。


母は割りに僕を甘やかして育てたように思う。鍵っ子だったからかも
しれない。しかし怪我をしようがどうしようが、「子供とはそういうもの」と
あんまり気に掛けていなかった筈だった。何処の家庭も、多かれ少なかれ
そのような感じだったのではなかったか。どうなんだろう?
ジャングルジムやら滑り台やらから転落するなんて、割に良くあった。
僕も、周りの子達も、生傷耐えずで遊び倒した。そんなもんだった。
怪我をするのは、そいつがドジだからだ。怪我をするような遊び方を
するからいけないのだ。しない程度に、しかし激しく。子供達は
幼いアタマで、しかしそれなりにあれこれ考えていた。僕よりも
もっと昔の子供達ならば、その何倍もきっと考えていたのだろう。
考える事、自分で自分を守る事、それらを無意識にやりつつ
一生懸命遊ぶ事。こころの豊かさとは、きっとそういう事。


誰かの所為にしちゃいけない。自分の身は自分で守らなければ。
あんたが悪い、と言われてすぐにブランコを外してどうするよ。

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ブランコの無い公園のベンチで一息いれた。寒い一日だった。
でも冬は寒くて当然。暖冬は要らない。寒くて辛いからこそ、
やがて来る春が待ち遠しくなる。


体調未だ安定せず。しかし今日はどうにか問題無く動けた。
試験の事ばかり考えている。まあ大丈夫だろうと思いつつも、
やはり「絶対」は無いのであるからして。更に一息もう一息。


ブランコに乗ってみたいな。


早く寝ます。今夜は早く書けましたなあ。無駄に書けましたなあ。
明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさいませ。