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- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2003/06/25
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BS2枠は障害者関連の映画をここ数日やっている。そういや
障害者週間だったっけ。[お勉強]してて知ったけど、12月3日から
9日までは「障害者週間」なのだそうだ。恐らくそれに合わせて
いるのだろう。違うかな?
主人公はバイク事故で胸椎12番目を損傷したボクサー。
脊椎は、脳に近い場所から頚椎・胸椎・腰椎・仙椎とある。
頚椎をやられたらADL(日常生活動作)はほぼ全介助だが、
胸椎損傷なら上肢の機能はどうにか自立可能だ。
胸椎12番は腰椎1番の真上にある。歩行は不可だが座位は安定。
車椅子を使用すればADL自立は可能であり、腹筋の機能も保たれる。
いや、個人差はあるのであろうが。映画の中では性機能の有る無しに
幾度も触れられているが、これは極めて切実だ。加藤晴彦演ずる
主人公は、どうやらギリギリ保たれているらしい。「ジワッと
射精する」というような描写がある。共演している火野正平演ずる
胸椎損傷者は7番目。性機能に関しては、全滅。
主人公が「障害を受容する」過程の描き方は見事だと思った。
テキストの表現を借りるとね・・・
・ショック期:発症直後に心理的な衝撃を受ける。
現実に起きている事態への実感が持てない。
・回復への期待期:回復のみを期待することで、
防衛的に障害を否認する。
・混乱と苦悩の時期:回復への期待が難しいという
現実に直面し、心理的混乱が生じる。
・適応への努力期:障害を受け入れはじめ、前向きの
姿勢が生まれる。
・適応期:障害を自分の一部として受容するようになる。
中央法規出版 受験ワークブック上巻より一部改変して抜粋。
主人公は突如下半身麻痺の障害者となり、ショックから自堕落な
生活を送るが、ひょんな事から出逢った合気道に取り組む中で
自らを再生させる為、前を向く。加藤晴彦が結構頑張ってるのに
驚いた。この人の印象変わったわ。それにこの映画、脇役陣が
妙に豪華なのな・・・
障害者が出て来る映画やらテレビドラマやらって、嫌い。
説教臭いから。
だけど結構ハマッて観ちまった。先日観た「アイ・ラヴ・ユー」
といい、なかなかに良い映画です。きっかけさえあれば、
誰だって再生出来る筈。
ま、出来へん奴も多々おるが。
電動車椅子で町のワンブロックを何周もした事がある。
こんな不自由極まりない事って他に無いと思った。
もしも僕がバイク事故かなんかで脊損しちまったら・・・
多分すぐ死ぬ。自力で死ねたらだけど。僕は弱い。
おお、書いたな。今日は不思議な一日だった。ほんとに。
明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさい。
丁度映画終わったので寝ます。
嘘。生きたいな。どうなったって。死にたくないさ。