早送りし過ぎた

座り込む男

きょうの釜ヶ崎
16時過ぎ。


道の真ん中に
おっさんが
座り込む。


妙に撮りたくなった。




今日は抜けるような青空。風も爽やか。気分も爽やか、とは
なかなかいかないが。どうにか上向きにすべく、きょうも走る。


早く試験を通過したい一心でこの2007年は突っ走っている。
しかし突っ走ってばかりいると、ふと立ち止まった時に
こう思う。「あ〜、もしかして俺って、無駄に時間を、
人生の大切な時間を早送りしちまっちゃあいねえかい?」

__________________


早く年が明けて貰いたい、1月27日の国家試験を終わらせたい。
次のステップに行きたい、このどうしようもない街を離れたい。
そうだな、所謂セレブ向けの老人施設みたいな所に転がり
込めないかな。ケア付きマンションなんてどうだ?低すぎる
介護報酬の雁字搦めから、少し位は抜け出ているかも・・・?
よう知らんが。次がある。僕には次次次がある。人生は短い、
次を目指せ! 次から次へと次を目指せ! 振り返っちゃあ駄目!


ってな感じかな。人生のリモコン早送りボタンを押して押して押し捲る。

___________________


最近思うのだけれども、僕がこの街に来たのは、もしかしたら
何か導きのようなものがあったのかもしれない。いやあこちとら
宗教なんざ、てーんで信じてないけどさ。でも、何かに導かれた
ような気がしてならないんだ。いやいや導かれた、なんて書くと
宗教染みてるからちょいといけないんだけどもね。でも、何だろう、
こう思う。


成るべくして成り、在るべくして在る。


人生の大切な時間を、早送りしたりなんかしちゃあいけない。
慌てちゃいけない。もう二度と経験出来ない事を僕はしているし、
して来た。まだまだするかもしれない。


味わおうじゃあないか、じっくりと。


この写真を撮った後、僕はこの座り込むオッサンの横を
通り過ぎ、某所へと向かった。釜ヶ崎の空は、きょうは
どこまでも青く清んで、遠かった。


一週間が瞬く間に過ぎた。明日はお休み日曜日。
呑んでます。御免脈略ありません。グダグダで終わります。
明日もいい日にしてみせますよ。